お知らせ
2017.06.02

ダム湖で外来魚駆除のための研究

 

岡山県苫田郡鏡野町「苫田ダム」

かつてこのダムでは、特定外来生物に指定されている外来魚ブラックバスが繁殖し、

在来の魚が激減するなど生態系への影響が問題化していました。

 

そこで2009年ごろから、滋賀県立琵琶湖博物館の中井克己専門学芸員らが、

調査機関と協力して駆除のための調査を開始!

産卵シーズンを迎えたバスが、砂利底や緩やかな水流など、

特定の条件が整った場所を好んで卵を産むことを突き止め、

その習性を利用してバスが好む人工産卵装置の開発を進めて来ました。

 

人工産卵装置は、約1平方メートル四方の人工芝をペットボトルなどの浮きを使って水中に浮かべたもので、

バスがここに産卵することで、孵化する前の卵を回収したり、

巣を守ろうとする親魚を駆除することができるというものです。

中井学芸員らによると、調査実験を繰り返した結果、近年までにバスの大幅減少に成功したといいます。

 

人工産卵装置の効果を現地調査

 

写真は今月行われた現地調査の様子です。

この日も、装置に産み付けられた卵と親魚を回収することが出来ました!

中井学芸員は、調査結果を応用し、

今後、琵琶湖一帯でのバス駆除に役立てたいとしています。

 

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