お知らせ
2026.03.10

【しがライターReport】『里山保育』ずっと自然と共にーしが自然保育認定園ふたばこども園

「琵琶湖とともに生きる未来を考えるフォーラム~過去から今、そして未来へ~」に参加しました。“琵琶湖の日”制定記念として、琵琶湖の環境をより良くしようという団体や個人の方が、せっけん運動から歴史を遡り山→川→里→琵琶湖での遷移を教わりました。
若者の実践的な取り組みが「ガサガサ」(網で生物を捕獲調査する)という行動に繋がっていることや、大学生が組織的に繋がり水草除去活動を続けること、未来の滋賀県の姿を想像すると、筆者の脳が活発に動いたひとときでした。
滋賀県は“たんぼ”が多く、田植えどきには緑が広がり、稲刈り時には黄金色に染まる風景が印象的です。
たんぽぽは貯水効果があり、魚や植物や虫などの生き物が誕生する産院のような役目もあります。
そのたんぼを保育のフィールドにしている『里山保育』というブースが目に入りました
「『里山保育』ずっと自然と共にーしが自然保育認定園ふたばこども園」です。
将来を担うこどもたちがどんな経験をしているだろう?自然の中で育つってどんな風に?と興味が湧きます。
そこで、今回は東近江市の社会福祉法人阿育(あいく)会ふたばこども園を訪ねました。

たんぼをまいにちおさんぽするよ!

  1. しゅっぱつしんこう!
  2. ダイコンみいつけた
  3. おててつないで

社会福祉法人阿育会「ふたばこども園」は、滋賀県東近江市にある昭和37年設立の歴史ある幼保連携型認定こども園です。一人ひとりを大切にする愛情保育と、自然の中での体験活動(花まつり等の行事)を通じて、子どもが自分らしく生きる「根っこの力」を育む教育・保育を行っています。
板倉正直園長と先生と一緒に2歳児のおさんぽに同行しました。園に隣接するたんぼの畦道に向かいます。
土の感触を確かめながら、慣れた足取りでしゅっぱつしんこう!
たんぼは毎日様子が変わります。春夏秋冬、晴れの日、雨の日、曇りの日。いつも発見があります。
今日は大きなダイコンを見つけました。
「なんでここにあるのかなあ?」「もてるかなあ?」頬を寄せてみました。
ダイコンの観察が終わったら、移動します。おててつないで歌いながら。

これからもずっとずっと自然と共に

  1. おやさいさわったよ
  2. アナボコみっけ
  3. はるのおハナをおみやげに

今度は畑に行きました。お野菜があります。のぞいてみたり、つついてみたり。まるでお話ししてるみたい。
「あ!!アナボコみっけ!!」だれかが土手をのぞいています。
「なんだろう?」「でかでかあおむしがいるのかなあ?」
「ふさいじゃおう」「ふさいだらでられないよ」「だいじょうぶ」「このこはへいき」お話が続きます。
春を見つけました。お花を摘んで大事に持って帰ります。
おさんぽで見つけた季節のお便りです。

あそぶのだいすき、いっしょってたのしい。いきるっていいね

  1. すなあそび
  2. ジャングルジムだいすき
  3. とにかくはしる

園に帰ると、お兄さんやお姉さんは園庭遊び
ふたばこども園は6ケ月から6歳までの幼保連携型こども園です。
すなあそびはみんな大好き。ジャングルジムも人気です。
広い庭園でとにかく走るのはよいですねえ。
年齢がさまざまな人たちが遊べる空間です。

『センス・オブ・ワンダー』幼保連携型認定こども園

  1. しょうじきな板倉正直園長
  2. ふたばこども園
  3. ひとめでわかる里山保育

「当園は、しが自然保育認定園として、自然保育に取り組んでいます。写真集『里山』で有名な写真家の今森光彦さんに里山の風景の良さと、“たんぼが広がる環境に生物が生き植物が育つことを学べる”と講演で教わりました。近くのたんぼをおさんぽに使うようになって、地域の方に十数年来お世話になっています。今ではこどもたちが毎日歩くことで“畔(あぜ)が踏みしめられ土がしっかりする”とも言っていただいています。こどもたちは、たんぼの役割やお米や野菜ができることを、毎日の発見と五感を駆使した遊びの中で自然に自分なりに理解してくれているようです。時には教えられることもあります」と板倉正直園長は子どもたちを目で追いながら話してくれました。

こども園では、“これからも20年後もずっとずっと「里山保育」自然と共に『センス・オブ・ワンダー』(海洋学者・作家レイチェル・カーソン著)”をテーマにしています。
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要でない。神秘さや不思議さに目を見張る感性がセンス・オブ・ワンダー。

板倉園長は「これからも大切に育みたいです。『センス・オブ・ワンダー』には、“保育者は世界のよろこび、感激、神秘などをこどもといっしょに再発見し感動を分かち合ってくれる大人が、少なくとも一人、そばにいる必要があります(新潮社)”と記されています。このような大人としての使命を園では保育者が担います」と語ります。
自然の中で五感を解放できるのは子どもたちだけでなく、大人も同じですね。
いつまでも身近に自然がありますように、命と心の源である、水と土と植物と生き物が健やかでありますように、子どもたちも私たちもスクスクと育ちますように、と心の中で願いを込めました。

#社会福祉法人阿育会ふたばこども園
(滋賀県東近江市市子松井町278)
#しが自然保育認定園
#幼保連携型認定こども園
#センス・オブ・ワンダー
#琵琶湖とともに生きる未来を考えるフォーラム過去から今そして未来へ
https://shiga-futaba.aikukai.jp

◎社会福祉法人阿育会 ふたばこども園
所在地:〒529-1532
    滋賀県東近江市市子松井町278
アクセス:近江鉄道「朝日大塚駅」から徒歩圏内
施設形態:幼保連携型認定こども園(定員100名以上、一時保育あり)
開園時間:月~金7:00~19:00、土7:00~12:00

レポーター紹介

文/辻村琴美

ライターで文化コーディネーター
1956年大阪市生まれ。滋賀県野洲市在住。(特非)コニュニティ・アーキテクト近江環人ネットワーク理事長
写真家の辻村耕司の妻。職業は編集者。一男一女を授かり夫の実家滋賀県の旧中主(ちゅうず)町にて三世代同居。
環境倫理雑誌M・O・H(もう)通信(2003~2016)編集長を務めた。
好きな言葉は「信頼と優愛」目標は❝びわ湖からのつながりのバタフライエフェクト❞を創ること
特徴は夫を「ダーリン」と呼ぶ。現在は夫と猫の六兵衛の3家族。先代猫の太郎を交えた『にゃんこといっしょ』(2023)自費出版

写真/辻村耕司

滋賀を旅する写真家
1957年生まれ。野洲市在住。(公益財団法人)日本写真家協会(JPS)会員
1990年に滋賀にUターン後『湖国再発見』をテーマに琵琶湖周辺の風景や祭礼などを撮影。

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