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2025.12.15

【しがライターReport】滋賀レイクス選手とファンが「西の湖」周辺を清掃 近江八幡でクリーンウォーク実施

プロバスケットボールBリーグの滋賀レイクスが11月30日、近江八幡の西の湖周辺で清掃活動を行いました。1年間かけて長浜市や大津市、守山市など琵琶湖に接している10市で清掃活動を行う「びわ湖一周クリーンウォーク」の一環です。

「内湖」周辺を歩き、水辺の環境を知る

当日は、滋賀レイクスの江原信太朗選手とファン52人が参加。江原選手はファンと共に西の湖周辺の農道を歩き、ごみを拾いながら交流しました。
初めて西の湖を訪れた参加者も多く、のどかな景色を楽しむ様子も見られました。農道や用水路沿いのごみを拾い、缶やたばこの吸い殻など、12袋(約240リットル)分のごみを回収。終了後も残って分別作業を手伝う参加者もいました。

江原選手は「西の湖が琵琶湖とは違う湖だと初めて知った」と話します。西の湖は、もともと琵琶湖沿岸の一部でしたが、現在は「内湖」と呼ばれる湖となりました。内湖は、沿岸流の作用や湖への流入河川から運ばれた土砂堆積などによって生じた潟湖(ラグーン)のことです。

西の湖の周囲には広大なヨシ原が広がり、かつてはヨシの主要生産地としても知られていました。ヨシ原は水質の浄化作用があり、生き物や自然環境を守る大切な役割を担っています。
西の湖の環境保全や船の運航などを行う「西の湖すて~しょん」のスタッフは、「レイクスのクリーンウォークが、西の湖を知るきっかけになっています。かつては全国の約7割のヨシを生産していた地域。内湖やヨシについても関心を持ってもらえれば」と話します。

琵琶湖の環境を守る取り組み

滋賀レイクスは2017年から琵琶湖岸でのごみ拾い活動を続けてきました。2023年からは活動を拡大し、「びわ湖一周クリーンウォーク」として琵琶湖に接する10市を巡回。湖岸や水辺を清掃し、環境保全と地域とのつながりを大事にしています。
2025-26シーズンは、7月の大津市からスタートし近江八幡市で5カ所目。参加者からは「一人では参加しづらいが、選手と一緒なら踏み出せた」「良い運動になった」「終わった後に達成感があった」などの声が聞かれ、ごみ拾いをきっかけに自然や地域への思いを新たにする様子がうかがえました。

江原選手は「自分たちが地域に支えられているからこそ恩返しがしたい」との思いから、チームから割り当てられた回以外の清掃活動にも積極的に参加。チームメイトの田原隆徳選手が自主的に行う駅前清掃に参加することもあるそうです。

西の湖は内湖ですが、水や自然は琵琶湖とつながっています。内湖や湖岸をきれいにすることは、琵琶湖の水質や生態系を守り、さらには海へと続く水の流れを守ることにつながります。
滋賀レイクスの取り組みをきっかけとして、選手やファンの間にも水辺の環境保全への意識が広がっているようです。

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