現在、湖北THGツインアリーナ(長浜伊香ツインアリーナ)に展示されている「おもてなしオブジェ」。球形のワイヤーの中に設置された全長70センチの琵琶湖は、琵琶湖の漂流ガラス「琵琶湖グラス」で作られています。
「おもてなしオブジェ」は、今年9月28日から滋賀県内各地で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」のために制作されました。県外から来る選手や観客に歓迎の気持ちを表現するために大会の期間中は彦根市の平和堂HATOスタジアムに展示されます。
5月中は滋賀県庁で展示され、現在は湖北THGツインアリーナ、その後、ビバシティ彦根、びわ湖大津プリンスホテルで巡回展示されます。
国スポ・障スポの全競技のイラストが描かれた台の上にある地球を模した球形のワイヤーの中には、1~2センチの「琵琶湖グラス」を並べて作った琵琶湖。制作したのはDAIGOMI(だいごみ)代表の南あきさんです。
南さんが今までに集めてきた数千個の琵琶湖グラスの中から水色の物を選び、上から下にかけて順番に色が薄くなるように並べたそうです。南さんは「琵琶湖の水がきれいになり、京都や大阪へと流れていく様を表現しています。環境について考えてもらうきっかけになれば」と話します。
「琵琶湖グラス」は、南さんが琵琶湖の漂流ガラスに付けた名前です。丸くてかわいくてキラキラした漂流ガラスは、どのようにしてできているのでしょうか?
滋賀県内の川や琵琶湖に捨てられたガラスのかけらが、何年もかけて琵琶湖の波にもまれて角が取れ、小さく丸くなった物が漂流ガラス。つまり、美しい漂流ガラスは、もともとは滋賀県内で捨てられたごみなのです。
南さんは漂流ガラスを拾う時は、必ずごみも拾っているそうです。45リットルのごみ袋がいっぱいになるまでごみを拾っても、見つけられる漂流ガラスは一握りほど。
そうして集めた漂流ガラスを「この子」と呼び、大切にしている南さんは「この子たちは何十年も波にもまれ続けて角が取れてきれいな形になった。この子たちを世に出したい」と考え、廃棄物や不要品に新しい価値を与える「アップサイクル」に取り組み、琵琶湖グラスで作ったアクセサリーの販売や、ワークショップを開催しています。
琵琶湖のごみから美しいオブジェとなった琵琶湖グラス。「何年も波にもまれて美しくなった琵琶湖グラスで作ったおもてなしオブジェを見て、この子たちの粘り強さを選手にも感じてもらえれば」と話します。
琵琶湖グラスおもてなしオブジェ巡回予定
6月2日~20日 湖北THGツインアリーナ
6月25日~7月31日 ビバシティ彦根
8月1日~9月20日 びわ湖大津プリンスホテル
琵琶湖グラスおもてなしオブジェhttps://shiga-sports2025.jp/common/post15640
琵琶湖グラス インスタグラムhttps://www.instagram.com/biwako_glass/
楽SDGs ホームページhttps://raku-sdgs.com/
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