龍神のような雲がかかる琵琶湖、夕焼けの琵琶湖、朝日が昇る琵琶湖…さまざまな表情を見せる琵琶湖の写真を展示する写真展「UNKNOWN(アンノウン)LAKE 琵琶湖」が、滋賀県内の平和堂で巡回開催されています。撮影したのは、琵琶湖写真家・辻田新也さん。辻田さんの琵琶湖への思いをご紹介します。
7月1日に初めての写真集「UNKNOWN LAKE 琵琶湖」を出版した辻田さん。出版を記念し、2025年8月から2026年2月にかけて県内の平和堂8店舗で巡回写真展を開催中です。
琵琶湖に突き出した浮御堂に雪が積もる風景や琵琶湖の有人島・沖島に咲く桜、琵琶湖の上空を流れるアトラス彗星などを展示。
「龍神が映っている」とSNSで話題になり、写真集の表紙にも採用された写真も展示しています。辻田さんは「空が不思議な色に染まっていると夢中で撮影した写真をSNSにアップしたら、龍がいるとコメントが付きました。全く気付いていなかったのですが、見返してみると雲の形が龍のようで、しかも、『龍神が住む』とされている竹生島も写っていて驚きました」と振り返ります。
写真展や写真集のタイトル「UNKNOWN」は、「琵琶湖の知らない景色、見たことのない表情を楽しんでもらいたい」と名付けました。
辻田さんは「琵琶湖の東側に住んでいる私たちは、夕日の沈む琵琶湖を見慣れていますが、湖西に住んでいる人が見るのは朝日が昇る琵琶湖。湖東に住む人は琵琶湖から昇る朝日を見たことがないかもしれない。知っているようで知らない琵琶湖を写真展で見てもらえれば」と話します。
辻田さんが「琵琶湖写真家」としての活動を始めたきっかけは、長男の誕生。長男に琵琶湖の夕日にちなんだ名前を付けたことから琵琶湖の写真を撮り始めました。
「毎日琵琶湖の写真を撮影していると、当たり前ですが、そこには琵琶湖しか写っていない。『今日は最悪だ』と感じた日に撮影した琵琶湖も、見返してみると『最悪な日』は写真には写っていない。そのことに気づいたら、全く違う世界になった。それが僕にとっての琵琶湖」と話します。
辻田さんは写真にはタイトルやキャプションを付けません。「『きれいだな』という気持ちでさえ、僕の中にしかない。その『僕』さえいない、ありのままの琵琶湖を届けたい」と話す辻田さん。「人によって違う、あなただけのUNKNOWNを見つけてほしい」と話します。
巡回写真展「UNKNOWN LAKE 琵琶湖」今後の開催予定
10月11日(土)〜10月19日(日) アル・プラザ栗東
10月25日(土)〜11月3日(月祝) 平和堂あどがわ店
11月29日(土)〜12月7日(日)アル・プラザ水口
12月13日(土)〜12月21日(日)アル・プラザ瀬田
2026年
1月10日(土)〜1月18日(日)アル・プラザ長浜
2月11日(水祝)〜2月23日(月祝) アル・プラザ八日市
辻田新也さんホームページ
https://shinyatsujita.myportfolio.com/lake-biwa