ゴールデンウィークも終盤の5月5日、県内各地で祭りや催しが行われにぎわう中、守山市の下新川神社では“近江の奇祭”とも呼ばれる「すし切り祭り」が行われました。国の無形民俗文化財にも選ばれているこの「すし切り祭り」は、約2000年前、この地域を訪れた崇神天皇の皇子に村人がフナを焼いて献上したのが始まりとされています。
この祭りの最大の見どころは、裃姿の地元の若者2人が行う神事。まな板に載っているのはなんと、滋賀が誇る特産品「ふなずし」です!鮒ずしに一切触れることなくすし切りを行うという、なんともユーモラスなお祭りなんです。
真魚箸という鉄製の長い長い箸と包丁を手に持ち、すべて無言ながら所作をピタリと合わせて行います。ふなずしを崩さないよう、ゆっくりと大きな動作で進めます。神妙な面持ちで神事に臨む2人に対し、周囲からは「動きを合わせて!」と声が飛び交い、とても温かい雰囲気が漂っていましたよ。
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー
※写真は過去に撮影されたものであり今年度のものではありません