海を守るためには、海へと注ぐ琵琶湖を、そして琵琶湖に流れ込む河川を守ることも重要です。琵琶湖へ注ぎ込む一級河川に「天野川」という七夕伝説の残る川があります。米原市の琵琶湖岸付近にこの天野川をはさんで、「彦星塚」と呼ばれる石造の宝篋印塔と「七夕石」と言い伝えられる自然石がそれぞれ両岸の神社に祭られています。
このロマンチックな川はホタルの名所として有名で、米原市長岡周辺は「長岡のゲンジボタル及びその発生地」として国の特別天然記念物に指定されています。ホタル発生地として天然記念物指定を受けているところは全国に11か所ありますが、「天然記念物のうち世界的にまた国家的に価値が特に高いもの」として指定される「特別天然記念物」指定の地域は長岡のみ!地域の人たちがホタルのふるさとをいかに大切に守っているかがわかりますね。平成19年には市民の皆さんの声を反映した「米原市蛍保護条例」が制定され、市内全域が蛍保護区域になりました。
ホタルの見ごろは6月上旬ごろ。ホタルは夜3回飛び交い、そのときがホタルを見るチャンスです。1回目が20時~21時、2回目が23時前後、3回目が深夜2時前後です。無数のホタルの光が幻想的に乱舞する様子は必見です!
今週末6月2日(土)・3日(日)には市民プラザ「ルッチプラザ」で『天の川ほたるまつり』が開催され、名物ほたるパレードや、よさこい、模擬店が楽しめます。「長岡のホタルを見たいけどどこに行けばいいかわからない・・・」という方はこちらのイベントに合わせて来られるのがおすすめですよ♪
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー