おととし突然消滅してしまった草津市烏丸半島・赤野井湾のハス群落…。国内最大級のハス群生地として知られ、約13ヘクタール、30万輪以上もの薄桃色の花が湖面を染め上げる美しい風景を見ようと、毎年県内外から多くの方が訪れていました。消滅の原因は未だはっきりとはわかっていません。ずっと愛されてきた地域の宝。その再生を願う声が上がっています。
昨年末、草津市議会でこの烏丸半島のハス再生に向けた実験費用などを含む補正予算が可決され、今年3月から約230万円かけて再生実験が行われています。赤野井湾に一部残ったハスの地下に伸びる茎を繁殖に適していると見られる湾内4カ所の湖底に植え替え、8月頃にその生育状況を確認します。琵琶湖の夏の風物詩として親しまれてきた烏丸半島のハスが、再び美しい姿を見せてくれることを願うばかりです。
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー