鎖あけて月さし入れよ浮み堂
松尾芭蕉はじめとする多くの人々に愛され続けてきた大津市堅田の浮御堂。正式名称は「海門山満月寺」という禅寺です。琵琶湖が一番くびれた部分に位置し、湖中につきだした浮御堂はまさに琵琶湖に浮いているかのようです!東を見れば伊吹山、長命寺山、近江富士(三上山)、沖の島。西を見れば比良連峰、比叡山。そして眼前に広がる琵琶湖の青。春夏秋冬、朝昼晩、どの季節や時間帯でも絵になる絶景スポットです。
歌川広重の近江八景【堅田の落雁】にも描かれている浮御堂。「落雁(らくがん)」とは、雁が一列に連なってねぐらに舞い降りる様子を表わす言葉です。晩秋から冬にかけての琵琶湖の夕暮時の風物詩で、その眺望を見事に表現した作品として有名です。松尾芭蕉や歌川広重のほかにも、高浜虚子、葛飾北斎、安藤広重など多くの文化人が浮御堂を訪れました。
普段は非公開の御本尊「阿弥陀如来」。10月1日(日)~10日(火)、11月1日(水)~10日(金)までの間、特別公開されます!朝8時~夕方5時まで、拝観料は300円です。浮御堂はこれからの時期が一番情緒あふれる景色になります。この機会にぜひ訪れてみてくださいね。
アクセス
車:湖西道路真野ICから10分(駐車場は普通車30台分)
電車:JR堅田駅からバス出町下車、徒歩7分(土日は浮御堂までのバス有)