画家が思わず筆を止めてしまったという逸話が残るほど華麗なソメイヨシノの桜並木で知られている「海津大崎」。樹齢80年以上、約800本の桜並木が、延々4kmにわたってドライブコースを彩ります。そんな桜で有名な海津大崎ですが、実は春以外も見どころ満載のまちあるきスポットなんですよ!
海津大崎の岩礁地帯は琵琶湖国定公園の中でも有数の景勝地で、「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」として琵琶湖八景の1つに数えられています。波食によって湖中からいくつもの岩が突き出していて、八畳敷もの広さがある「八畳敷」、天狗の鼻に似た「天狗岩」など、それぞれ名が付けられています。
海津大崎の少し手前の湖岸にある幅2mぐらいの岩は、あの源義経が兄の頼朝に追われる身となり奥州平泉に逃れる時、この土地を通りかかったことに由来し「義経の隠れ岩」といわれています。義経が本当にこの岩に隠れたかどうかはわかりませんが、海津付近に上陸し身を隠して北国へ逃れていったことは謡曲「安宅」の一節に謡われています。
また、海津は西近江路と湖上交通の要衝として栄えた宿場町であり港町で、湖岸には風や波から家を守るために延々と続く石積みが残されています。この石積みは江戸時代に、この地の代官の西与一左ェ門(にしよいちざえもん)によって作られたもので、まるで城壁のような独特な風景を作り出しています。
このほかにも見どころがいっぱいです!桜並木の美しい春もいいですが、静かな海津の湖岸をゆっくり散歩してみてはいかがでしょうか♪
場所:高島市マキノ町海津(JR湖西線「マキノ駅」下車 車5分)
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