毎年8月17日、大津の三大まつりのひとつ「船幸祭」が行われます。瀬田の唐橋の東約500mに位置する建部大社の例大祭です。日本武尊が船団を従え海路をたどった故事に基づき、琵琶湖へと続く瀬田川を海路に見立て、船渡御が再現されます。
建部大社は”近江一の宮”といわれ、長い歴史と由緒を持つ全国屈指の古社です。古くから武将たちの崇敬を深く集めてきました。とくに平安時代末、源頼朝が平家に捕らえられて伊豆に流される途中、建部大社に立ち寄って源氏再興の祈願をし、見事にその願いが叶って以来、武運来運の神として信仰されてきました。
船幸祭では、大神輿をのせた御座船を先頭に、船団は約4km下流の、御旅所がある黒津浜(供御の瀬)へと向かいます。夕暮れ時、ライトアップされた光が川面に映る幻想的な雰囲気の中、御旅所祭が厳粛に執り行われます。19時ごろ、再び船団は帰路瀬田浜へと向かい、唐橋に近付くころ夜空に花火が打ち上げられます。大神輿の動きに合わせて打ち上げられる花火もみどころですよ!
アクセス:JR石山駅より徒歩約10分、京阪唐橋前駅より徒歩5分