その強い繁殖力と、琵琶湖の固有種を食べ生態系に大きな影響を与えてしまうことから、琵琶湖の厄介者となっている外来魚「ブルーギル」。滋賀県ではこのブルーギルを駆除しようと、長年にわたって様々な対策事業を行ってきましたが、なんとその生息量が急速に減っている可能性があるというのです!駆除しても駆除しても増え続け、キリがないと頭を悩ませていた私たち滋賀県民にとって、驚きのニュースです。
県の水産課が昨年11月から今年3月にかけて県漁連と行った調査によると、2016年度と比べ、ブルーギルが北湖で約100分の1、南湖でも約20分の1しか捕獲されませんでした。県ではこれまでの駆除が功を奏したことに加え、ここ数年、水草が少なくなったことでブルーギルがエサを獲る場所が減り、生息量そのものが大幅に減った可能性も考えられるとしています。
ただ、手放しで喜べるニュースというわけでもありません。漁業関係者の方からは「琵琶湖が外来種だけでなく、固有種にとっても住みにくくなっているのでは・・・」といった不安の声も寄せられているそうです。県ではブルーギル減少の要因を改めて調べていきたいとしています。