12月1日(火)、朝6時。
今年のアユ漁が、琵琶湖全域で一斉に解禁となりました。
大津市の堅田漁港では、漁船4隻が同時刻にアユ用の定置網「エリ」へと向かいました。
「エリ」は漢字で「魞」、”魚が入る”と書きます。
障害物にぶつかるとそれに沿って泳ぐ魚の習性を利用した、琵琶湖の伝統的な定置網漁です。
漁師さんたちが、「ツボ」と呼ばれる魚が入る部分の網を手分けして引き揚げます。
網の中では、この秋に生まれ4センチ程度に育ったアユの稚魚が、キラキラとひしめき合っています。
船に積んだ水槽がいっぱいになると、漁船は急いで港に戻ります。
この日の水揚げ量は405kg。去年のおよそ倍で、順調なスタートです。
稚魚は元気なまま、待ち構えていた養殖業者に引き渡され、夏にかけて友釣り用などとして大切に育てられます。
県漁連によると、琵琶湖全体での今シーズンの稚魚買い付け量は、新型コロナウイルスの影響で最盛期の半分近い12.6トンにまで落ち込んでいます。
漁の先行きに不安を持つ漁師さんもいるそうです。
新型コロナは漁業にも大きな影響を与えているんですね…。
アユや、琵琶湖・海の恵みをこれからもたくさん食べられるように、日々の食卓に美味しく取り入れて、漁業を応援したいですね…!