滋賀で桜の人気スポットといえば、春には桜がトンネルのように見事に咲き誇る「琵琶湖疏水」を挙げる方も多いのではないでしょうか。
その琵琶湖疏水が、文化庁が先月認定した2020年度の「日本遺産」に、大津・京都両市が申請していた「京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき」として選ばれました!
琵琶湖疏水は明治23(1890)年に竣工し、今年で130周年を迎えました。
大津~京都間を結ぶ水運を目的に計画され、日本で初めて日本人のみの手によって成し遂げられた、明治期日本を代表する大土木事業だったといいます。
完成した琵琶湖疏水は京都と大津を繋ぐ水運に加え、上水道、灌漑、日本初の事業用水力発電などに活用され、人々の暮らしを潤してきました。
疏水が流れるのは、琵琶湖畔の三保ヶ崎から京都伏見・濠川までの約20㎞。
琵琶湖疏水の洞門や橋、南禅寺・水路閣、レンガ造りのポンプ室などのモダンな建築物からは、今も当時の歴史や面影を感じることができます。
2018年からは疏水を遊覧船で巡る観光船「びわ湖疏水船」が運行され、67年ぶりに舟運が復活しました。
秋シーズンの運航は10月1日(木)~11月30日(月)までで、8月30日(木)から予約販売の開始を予定されています。
遊覧船に乗って水上から見たり、疏水沿いを歩いて触れたり…
今なお人と暮らしを潤し続ける明治の偉業を、肌で感じることができます。
写真提供(1枚目):びわこビジターズビューロー