長浜で130年続く老舗料理店「住茂登(すみもと)」。滋賀の滋味である「湖魚」や「鴨」を活かした郷土料理を提供しています。国の無形登録民俗文化財にも登録された郷土食「ふなずし」にも長年こだわってきました。
そんな「ふなずし」を、住茂登4代目となる若旦那・藤林空也さんが”現代風”にアレンジ!「クラフトふなずし」として10数種類製作し、クラウドファンディングを開始しました。
ふなずしは、100人漬ければ100通りの味がすると言われるほど、漬け手によって味や香りが異なります。住茂登では、丹精込めて丁寧に漬け込み、どちらかというと臭みは少なく、初心者でも食べやすいお味なんだそう。
ですが、依然として「ふなずし」をはじめとする「なれずし」の認知は弱く、食べたことのない人はとにかく「臭い」というイメージが先行し、相当な勇気か好奇心が無ければ、経験しづらいものになっています。
そこで住茂登では、より多くの人に食べてもらえるような風味、コアなファンにも楽しんでもらえる風味をふなずしで表現するために、スパイスを使ってふなずしを漬け込むことを考案。
名付けて「クラフトふなずし」!
滋賀県産の茶葉を混ぜ込んだものや、長浜市近辺で昔から親しまれてきた和のハーブを混ぜ込んだものなど、10数種類を製作しました。
11月10日にはクラウドファンディングを開始。
クラフトふなずしを手掛ける藤林空也さんは、『寿司の起源でもあり、無形登録民俗文化財にも登録された「なれずし」。貴重な伝統的資源ではありますが、年々消費は減少し、このままでは途絶えてしまうのでは無いかと危惧しています。このプロジェクトでは、初心者の方には食べやすく、上級者の方には更に楽しみ方の幅を増やしていただけるような「クラフトなれずし」を創作し、全国へお届けします!結果として多くの人がなれずしを通して幸せになり、なれずし産業も発展することで、後世へこの貴重な文化を残していきたいと考えています。』と話します。
滋賀の大切な食文化ですが、ちょっとクセのあるふなずし。
スパイスとの組み合わせることでどんな味わいになるのか、気になりますね。
寿司の起源を全国のグルメファンへ届けたい~クラフトなれずし創作pjt~