まるでチーズケーキのような見た目のスイーツ。実はこちら、和菓子の”ようかん”なんです!
作っているのは、高島市安曇川で地元の方から愛される和菓子店「有限会社とも栄菓舗」。「ベイクドようかん湖々菓楽(ここから)」は、ケーキのような丸い形を切り分けて食べる斬新なスイーツで、しっとりと濃厚な味わいが特徴です。2021年に発売された「滋賀抹茶」味に続き、シリーズ2品目として「ふなチー」が登場。なんと、滋賀県の伝統食である「鮒寿し(ふなずし)」を使用しているんです!
現存する最古の寿司と言われる「鮒寿し」は、琵琶湖でとれたフナをお米と塩で漬け込み、発酵熟成させた郷土料理です。乳酸発酵ならではのコクのある酸味と旨みがあり、和のチーズと例えられることも。そんな伝統の味を多くの方に知ってもらうため和菓子にしたそうです。
湖々菓楽に使用する鮒寿しは、昔ながらの製法を守る名店「魚治」のもの。魚治の鮒寿しは、琵琶湖のニコロブナを、創業から伝わる蔵持の菌で二冬かけてじっくりと発酵熟成させています。その深みを醸した身と飯を、とも栄菓舗の自家製の白餡と合わせて、なめらかな食感を生み出しています。
独特の風味から珍味として認知されている鮒寿しですが、魚治の鮒寿しはとてもまろやかで尖がなく、優しく深い味わいが特徴です。身は香ばしく、乳酸発酵の旨みと酸味は、チーズを使用していないのにまるでチーズのよう!
土台となるサブレには、和素材のはったい粉を使用。和菓子らしく素材の味を引き立たせる独自の製法でようかんに仕立てられています。
お米で漬ける鮒寿しを使用しているので、日本酒やワインにもよく合い、マリアージュの楽しみも広がります。また、生胡椒や七味といったスパイスをプラスすることで全く新しい味へと展開するんだとか…!
「湖々菓楽(ここから)」が発売された2021年はコロナ禍真っ只中。「大変な時代になってしまったけれど、ここからみんなで進んで行こう。」との想いを込めて、この名前にしたそうです。
パッケージデザインは水上船がモチーフになっています。琵琶湖はその昔、水運が発達して、日本各地と都会の往来の要でした。例え一隻一隻は小さくとも、たくさんの船にみんなで乗り込み、次々と物や文化を各地へ運んだ水上船のように、みんなで少しずつここから進んで行きたい…。発売当時、そんな想いを込めたそうです。
「ベイクドようかん湖々菓楽 ふなチー」は、現在オンラインショップで先行予約受付が始まっています。
販売開始は2月24日(金)です。
【ベイクドようかん湖々菓楽 ふなチー】
価格:4,212円(税込)
内容量:直径12cm(8-12カット分)
保存方法: 冷蔵10℃以下
https://www.sweet-tomoe.com/item/bakedyokan-kokokara-funachi/
【有限会社とも栄菓舗】
高島市安曇川町田中43-1
http://sweet-tomoe.com