お知らせ
2020.02.05

水とともにある近江商人ゆかりの地で【商家に伝わるひな人形めぐり】

近江商人発祥の地・東近江市「五個荘地区」で、毎年人気のイベント「商家に伝わるひな人形めぐり」が、今年も2月8日(土)~3月15日(日)まで開催されます!近江商人がふるさとに残した娘のために贈ったというひな人形や、商家に大切に受け継がれた江戸時代の家宝雛、近江の麻を着せ付けた現代のひな人形まで、約110組が展示されます。

 

水とともにある暮らし「五個荘金堂地区」

五個荘金堂地区は、「琵琶湖とその水辺景観―祈りと暮らしの水遺産」として『日本遺産』に認定されています。舟板塀や白壁をめぐらした蔵屋敷が立ち並ぶ風情あふれる景観の中に、写真のように、清らかな水が流れ錦鯉が優雅に泳ぐ掘割が続きます。今回は、近江商人屋敷4館の展示内容と併せて、その”水とともにある暮らし”もご紹介します!

 

①外村繁邸

外村繁は、昭和10年「草筏」が芥川賞候補、昭和13年池谷賞を受賞、昭和31年「筏」が野間文学賞を受賞した、滋賀を代表する作家です。門を入ると川の水を取り入れた川戸と呼ばれる水屋があり、広い庭が広がります。「自家水道」「磨き大津壁」「まわし戸」「守り陶狸」など、お屋敷自体も見どころ満載です!

◆ここで見られるお雛様は…
名園とお雛様がコラボレーション!庭園の中に「曲水の宴」を楽しむお雛様が置かれます。また家内には、外村家に伝わる明治~昭和までの18雛が展示されます。

 

②外村宇兵衛邸

外村宇兵衛は呉服類の販売を中心に商圏を広げ、全国長者番付に名を連らねる豪商として、その地位を築きました。屋敷の庭は、作庭当時に神崎郡一番と評されたほどの素晴らしさです。水路を引き込んだ建物「あらいと」など、水を活かし生活していた近江商人の文化にふれることができます。

◆ここで見られるお雛様は…
寛政~慶応・明治~昭和時代の15雛が展示されます。約200年前のものとされる宮中を模した豪華な御殿雛や、寛政時代のひな人形も必見です!

 

③中江準五郎邸

中江準五郎は、大正時代から戦前まで朝鮮半島で次々に百貨店を開設し『百貨店王』と呼ばれた、中江家4兄弟の末っ子です。池泉回遊式の庭園の中に配された、朝鮮から運ばれたと伝わる灯篭などがみどころです。

◆ここで見られるお雛様は…
滋賀の名雛匠・東之湖さんが心を込めて製作された、現代の創作雛が展示されます。近江の麻をまとい琵琶湖をモチーフにしたお雛様も!!さらに、天皇陛下が即位礼正殿の儀・大嘗祭でお召しになった黄櫨染御袍雛人形の2対が全国初公開されるなど、今回の目玉ともいえる会場です。

 

④藤井彦四郎邸

「スキー毛糸」で知られる藤井彦四郎は、近江商人の三代目藤井善助の次男として生まれ、積極的な海外視察など時代を敏感にとらえて一代で成功を収めました。珍石・名木を配した800坪もの地泉回遊式庭園は、琵琶湖を模した池を中心に、大自然をイメージした雄大な景観が広がります。

◆ここで見られるお雛様は…
大正~昭和にかけての段飾り・御殿飾りや、「京都丸平」の貴重な雛人形が見どころです。また、東日本大震災の被災者に思いを届ける、東之湖さん製作の「絆雛」シリーズ9対も展示されます。

このほかの会場でも、貴重なお雛様や現代の美しいお雛様など、娘を想い贈られるひな人形の温かさが感じられる様々な作品が展示されます!かつてこの地で活躍した近江商人の水とともにある暮らしや、水を活かした美しい庭園の魅力を感じながら、お雛様めぐりを楽しんでください♪【商家に伝わるひな人形めぐり

写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー

 

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