滋賀県の最高峰伊吹山には海の生き物の化石があるそうです。
今から3億年前、伊吹山は赤道近くの海底火山として誕生しました(山体は玄武岩の溶岩)。やがて山頂に珊瑚礁が発達し石灰岩となりました。
2億5千万年前のペルム(二畳)紀の海底の生き物が化石となって、伊吹山に残っているのです。
伊吹山が海底だった頃、海山列の上にできた珊瑚礁にはいろいろな生き物がすんでいました。
伊吹山石灰岩からは数ミリから十数ミリのフズリナの化石を見つけることができます。ウミユリも比較的目につきやすい化石です。
巻貝の仲間ベレロフォンはペルム紀を代表する化石です。ウニ・サンゴの化石やアンモナイトも見つかっています。
伊吹山の大自然の姿と伊吹山に関する伝承や人々の民俗文化が紹介されています。
伊吹山の神は龍神(水神)とされています。
ヤマトタケルを撃退した「大蛇」(『日本書紀』)、「白猪」(『古事記』)は、龍神の化身とか。
伊吹山中腹の聖地・蔵の内には「長円坊(ちょうえんぼう)」という天狗がいたとも伝えられています。
ここには天狗のモデルとなったイヌワシが生息し、イヌワシや天狗をほうふつさせるお不動様が祀られています。
河童型土偶を頭頂部から見ると・・・伊吹山には不思議がいっぱいです。
髙橋順之(のりゆき)さん(米原市教育委員会生涯学習課歴史文化財担当主査)にお話を聞きました。
「伊吹山は、人に近い山です。お花畑や薬草や水や石灰岩など人々は伊吹山の自然を暮らしに生かしてきました。信仰の山でもあり地元では「いぶきやま」と呼びます。他地域に暮らす人は「いぶきさん」です。私は伊吹で生まれ育ちましたので伊吹山が大好きです」
高橋さんは館内にある福笑いのモデルです、そっくり!
「春照(すいじょう)八幡神社太鼓踊り」が9月23日(振替休日)にあります(5年毎開催)。
伊吹山と人々の暮らしと祭りを伊吹山文化資料館で体感してください。
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1956年大阪市生まれ。野洲市在住。(特非)コミュニテイ・アーキテクト近江環人ネットワーク理事長。
写真家の辻村耕司の妻。職業は編集者。一男一女を授かり夫の実家旧中主(ちゅうず)町にて三世代同居。
環境倫理雑誌M・O・Hもう通信編集長を務めた。好きな言葉は「信頼と優愛」。目標は“びわ湖から世界に羽ばたくバタフライエフェクト”を創ること。
1957年滋賀県生まれ。野洲市在住、(公益財団法人)日本写真家協会(JPS)会員。
1990年に滋賀にUターン後『湖国再発見』をテーマに琵琶湖周辺の風景や祭礼などを撮影。