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2019.10.29

数々の名作を生み出した月の名所【石山寺】

京都の清水寺・奈良の長谷寺とともに三観音と言われ、広く信仰を集めてきた「石山寺」。大津の南端、琵琶湖から流れ出る瀬田川のほとりに位置し、その風光明媚な立地から、平安時代には貴族たちの間で「石山詣」が人気となりました。文学者も数多くこの地を訪れ、インスピレーションを得ました。中でも有名なのが、紫式部が石山寺参籠中に『源氏物語』を執筆したという逸話です。

 

月の名所

紫式部が新しい物語を作るために石山寺に参籠していた際、琵琶湖の湖面に生える月を見て、都から須磨の地に流された貴公子が月を見て都を恋しく思う場面を構想し、「今宵は十五夜なりけり」と書き出したのが『源氏物語』の始まりだったといわれています。
石山寺は近江八景のひとつ「石山の秋月」として知られるほどの、日本でも有数の月の名所です。そのシンボルとなっている月見亭は、瀬田川の清流を見下ろす高台に設けられ、後白河天皇以下歴代天皇の玉座とされました。この月見亭の隣には芭蕉庵があり、松尾芭蕉がたびたびここに仮住まいをして、多くの句を残したといわれています。このように、湖面に映える月と、石山寺の自然が作り出す美しく幻想的な雰囲気は、古くから多くの人々に愛され、時にはインスピレーションを与えてきました。

 

これからは紅葉が見ごろ!

また石山寺は「花の寺」としても知られ、四季折々に美しい姿が見られます。これからの季節は、やっぱり紅葉!2000本もの紅葉が境内を鮮やかに彩ります。見ごろは例年11月中旬~12月初旬頃です。夜にはライトアップが行われ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。この地で名作を生んだ文学者たちを思いながら、風流な紅葉を楽しんでみてくださいね。

石山寺HP
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー

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