「ラシーヌホーム針江」は、国の重要文化的景観に指定されている「川端(かばた)」文化が息づく針江のまちにある体験施設です。
湧き出た水を使った料理を味わえるほか、魚つかみや竹細工なども体験できます。
高島市新旭町針江にある体験施設「ラシーヌホーム針江」。ここでは、料理に使われる水も、蛇口から出てくる水も、お風呂に使われる水も、全て湧き水です。
ラシーヌホーム針江がある針江地区は、比良山系に降った雪、雨が伏流水となり、各地で湧き出ていて、湧き水を生活用水に使う伝統が根付いています。
美しい湧き水は、2008年には環境省選定の「平成の名水百選」に選ばれました。針江に暮らす人々は、湧き出た水を「生水(しょうず)」と呼び、飲料や炊事に使っています。この文化は「川端(かばた)」と呼ばれ、針江に隣接する霜降(しもふり)地区とともに国の重要文化的景観に指定されています。
地下から自噴する水が溜まる川端には、家の外にある外川端と家の中にある内川端があり、飲み水としてだけでなく、湧き水が流れてくる「壷池」で野菜を洗ったり、冷やしたりしています。
さらに、その外側の「端池」には、鯉などの魚を飼い、ご飯を食べた後の食器を入れると、食べ残しを魚が食べてきれいにしてくれるという自然の摂理に沿った作りになっています。
この「川端」のおかげで、針江の美しい湧き水が守られています。
川端できれいになった水が川に流れ、琵琶湖に流れ、海に流れ着きます。
針江のまちで守られてきた伝統は、実は海の環境保全にもつながっているのです。
針江の湧き水と美しい自然の中で遊んで、食べて、宿泊もできる施設がラシーヌホーム針江です。
魚つかみや竹細工、農園での収穫体験、バーベキューも楽しめます。10月はサツマイモ掘り体験ができます。
「しょうずレストラン」では、近江牛やハリエ農園で育てる野菜、ビワマス、コアユ、イサザなどの琵琶湖の魚、高島の自然の中で育てられた近江鴨、高島名物の「とんちゃん焼き」など、湧き水を使って作る料理を味わえます。湧き水で淹れるコーヒーは、やわらかな風味です。
一年を通して湿度が高く、発酵に適した気候の高島市は、発酵食品が豊富です。地元産の味噌、醤油、酒粕を使った「発酵のまち 高島御膳」は、高島の味噌を使った鍋や、魚の粕漬け焼きなどが味わえます。
お米は高島市で育ったコシヒカリ。高島の厳しい自然の中で農家さんが大切に育てたお米は味わい深く旨みが凝縮されています。
レストラン内を流れる湧き水と庭の川端を見ながら、高島の自然が育てた料理を味わうことができます。
ラシーヌホーム針江は、宿泊もできます。
本館の洋室・和室、体験工房「竹ハリエ」2階の和室のほか、別館和室があります。
別館和室は、離れにあり、各部屋が独立しているので、ゆったりと過ごすことができます。大きな窓からは「川端」の庭が一望できます。
別館はお風呂付きですが、本館の湧き水を使ったお風呂「しょうず湯」を利用することもできます。
レストランの隣にある「Maykoshop」では自然素材の商品、工場直営ジーンズサンプル、オリジナル雑貨、地元の物産品を販売しています。
究極のエコシステム「川端」を知り、きれいな水にふれ、おいしい料理を食べて、自然を体験し、宿泊もできるラシーヌホーム針江。秋のお出かけにいかがでしょうか?
【ラシーヌホーム針江】
住所:滋賀県高島市新旭町針江235 (国道161号「新旭ランプ」から約3分)
TEL : 0740-20-6570
子育て応援マガジン「ピースマム」をはじめとするフリーペーパーを手掛けるなど、滋賀県のことを知り尽くす「有限会社ウエスト」さんとコラボレーション!
”しがライターReport”として、週に1度、とっておきの情報を紹介していただきます♪