生き物や環境への悪影響が懸念されているマイクロプラスチックごみ。
その実態調査が琵琶湖や河川で実施され、ポイ捨てゴミとは異なる、ある「意外な原因」がわかりました。
この画像は、福井県内の海岸の今年1月の様子です。
浜辺一面に落ちているのは、ペットボトルやビニールごみの他、プラスチックの小さな粒。
波や紫外線によって5ミリ以下に砕かれたマイクロプラスチックです。
こうした風景は今、日本各地の海岸で見られるようになっています。
日本財団による「海と日本プロジェクト」の一環で、県などにより半年前に琵琶湖と周辺河川で実施された調査結果が、先日公表されました。
琵琶湖の6カ所の調査地点で検出されたマイクロプラスチックの平均個数は、1㎥あたり1個未満で、日本近海の2.4個より少ないことがわりました。
滋賀県・琵琶湖保全再生課は「生物や環境に影響が出る可能性は小さく、差し迫った危機は無い」としています。
一方で、住宅地に近い湖南市の祖父川では、他の調査地点より多い2.95個が見つかりました。
この辺りにはポイ捨てゴミはあまりありません。
なぜ数値が大きくなっているのでしょう…?
県は、家庭で使われていた洗濯バサミや庭のプランターといったプラスチック製品が、劣化・細分化して雨で川に流されたことが原因ではないか…と指摘しています。
生活している中で、古くなったまま放置してしまいがちなプラスチック製品ですが、琵琶湖や海のために、早めの処理・定期的な交換をすることが必要なのですね。