まもなく紅葉のシーズン。今年は寒暖差が大きいことから、例年以上に鮮やかな紅葉が楽しめるかもしれないんだとか。
滋賀県内にもたくさんの名所がありますが、穴場なのが、多賀町の景勝地「大蛇ヶ淵」。
琵琶湖に注ぐ犬上川の渓谷で、清流が約10メートルもの落差を流れ落ち、奇岩の間をうねっていきます。多くの滝や淵が変化に富んだ渓谷美をつくりだしていて、どの季節に訪れても美しいですが、紅葉の時期はまた格別です。
この景勝地を臨むように鎮座するのが「大瀧神社」。江戸時代には「瀧宮」と称し、犬上川は下流27ヵ村以上の田用水をまかなっていました。神社はその水源をつかさどり、水脈を支配して五穀豊穣をもたらす神として、大いに信仰を集めたことが知られています。この流域の人たちにとって、犬上川はまさに”命の水の源”だったのですね。
犬上川、やがて注ぐ琵琶湖、海まで、水の恵みをもたらす”水の神”の姿を、轟轟とながれる「大蛇ヶ淵」に見ることができます。
大瀧神社(おおたきじんじゃ)
住所/犬上郡多賀町富之尾
見頃/11月中旬~下旬ごろ