この春、琵琶湖や堅田の魅力を満喫できる「琵琶湖浪漫(ろまん)クルーズ」の就航が始まりました!
「琵琶湖浪漫クルーズ」は、おごと温泉港から外輪汽船「一番丸」に乗船し、琵琶湖を周遊する約1時間のクルーズです。琵琶湖の上から浮御堂や出島の灯台などを見て、琵琶湖大橋の下をくぐり、折り返しておごと温泉港まで向かいます。
浮御堂は琵琶湖にせり出した橋の先に立ち、湖面に浮いているように見えることから観光スポットとして知られ、近江八景の「堅田の落雁」にも描かれています。普段は湖岸から見ている浮御堂も、琵琶湖の上から見ると、また違って見えますよ。
いつも自動車で通過する琵琶湖大橋も、船に乗って下から見上げると迫力を感じられます!比良、比叡の山々に囲まれた琵琶湖の壮大な風景や、北湖の雄大な景色、比良山系に沈む美しい夕日など、琵琶湖の上から滋賀の大自然を満喫できるクルーズです。
堅田は琵琶湖の対岸との距離が近く、京都の外港として重要な役割を担ってきました。また、湖上の漁業権や通行権などを支配した湖族(堅田衆)によって栄え、戦国時代には武将たちが軍事・物流の重要な拠点としていました。
アニメ「一休さん」で有名な一休和尚が修行し、悟りを開いた「禅僧一休誕生の地」瑞祥寺もあり、松尾芭蕉が「鎖あけて 月さし入れよ 浮み堂」「十六夜や 海老煎る程の 宵の闇」などの句を詠んだ歴史ある町・堅田。
「琵琶湖浪漫クルーズ」を運航する杢兵衛造船所の仲野智之さんは「堅田は歴史があり、湖上交通で栄えた町ですが、現在、堅田・雄琴地域からの遊覧船の運航はありません。地元堅田や琵琶湖の魅力を多くの人に伝えたいと思い、琵琶湖浪漫クルーズをスタートさせました」と話します。
船内では地元の人が「船上案内人」として滋賀や琵琶湖の魅力を紹介。船上案内人は講習を受けた地元の主婦や大津のボランティアガイドなど。琵琶湖の歴史や琵琶湖大橋についてなどを、地元愛をたっぷり込めて紹介します。
仲野さんは「滋賀県、琵琶湖が好きな人を募集して、講習会や地元の酒蔵見学などを経て船上案内人をしてデビューしてもらっています。地元の方々の支えがあってクルーズが実現しました。地元の文化や歴史・伝統を大切にして、琵琶湖の魅力を世界に発信するお手伝いをしたい。地元の方々との交流を通じて地域の発展にも貢献したいと思っています」と話します。
船上案内人には、元Jリーガーで現在は滋賀県リーグのヴィアベンテン滋賀を率いる村田和哉さんとチームの選手も。村田さんは「Jリーグ入りを目指す上で、県外から試合を見に来た人に『滋賀にはこんな魅力がある』と伝えることも大事だと感じ、観光に注目していました。日替わりでいろいろな人がガイドをするのがツアーの魅力。地元に詳しい人のガイドも面白い」と話します。
クルーズにはどら焼き専門店「きなせや」のどら焼きと近江茶、堅田めぐりマップが付いています。「浪乃音酒造」の日本酒の提供も。地酒を飲みながらの琵琶湖クルーズも楽しそうですね。
「琵琶湖の環境について考えてもらうきっかけとなるように」と、琵琶湖の形をした石けん「琵琶湖はっぴー石けん」を船内で販売。仲野さんは「売上の一部を琵琶湖の環境保全のために寄付する予定。令和版石けん運動ですね」と笑顔を見せます。
琵琶湖を愛し、地元を愛する人たちが始めた「琵琶湖浪漫クルーズ」。雄大な琵琶湖の風景や地元の人の温かさに触れ、琵琶湖の魅力を再発見してみませんか?
運航は12月3日まで。
6月の運航日は3日・4日・24日・25日。
7月の運航日は1日・2日・15日・16日・17日・28日・29日・30日。
8月の運航日は4日・5日・6日・11日・12日・13日・24日・25日・26日・27日。
9月以降はホームページをご覧ください。
運航時間は①9時~10時、②11時~12時、③14時~15時、④16時~17時。
中学生以上3,000円、小学生1,500円。
(堅田めぐりマップ、お菓子、お茶付き)
「浪乃音酒造」日本酒(オリジナルお猪口付き)1,000円。
【オンライン予約】
https://www.lakewest.jp/news/biwako_romantic_cruise2023/
【問い合わせ】
レークウエストヨットクラブ(杢兵衛造船所)
077-572-2114(火曜定休)
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県内各地の情報に精通しているスタッフが、知られざる滋賀の魅力やイベント情報を深堀りしてお届けします♪