今月6日、大津市北部・北小松付近の琵琶湖に仕掛けられた定置網「魞(えり)」で、体長約1mの外来の大型魚「チョウザメ」が見つかり、関係者を驚かせています。
もちろん、本来は琵琶湖には住んでいないはずの魚です。
飼えなくなったペットが放流されたと見られています。
琵琶湖博物館によると、卵が高級食材の「キャビア」として珍重される「ベステルチョウザメ」と見られ、サメとは全く別の種類の魚だそうです。
武骨な見た目に似合わず、大人しい性格なんだとか。
琵琶湖では2000年ごろから、今回を含めて5匹のチョウザメが確認されています。
ペットショップで簡単に購入できますが、生まれて3年ほどで体長1mに達し、大きくなりすぎて飼えなくなるケースが多いそうです。
こうした本来は琵琶湖にいない生き物が放流されると、琵琶湖の生態系が崩れてしまいます。
安易な放流は絶対に行ってはいけないことです。
ペットを飼う際は、本当に最後まで責任をもって飼うことができるのか、生き物の命を預かるということはどういうことなのか、しっかりと考えてほしいですね…。
琵琶湖博物館では今後、DNAを調べて種類などを特定した後、「外来生物」に関する問題を考えるための教材として、水槽での展示を検討したいとしています。