野洲市にある須原せせらぎの郷が取り組む「魚のゆりかご水田」の水路に生息する生き物たちを、琵琶湖博物館学芸員の金尾滋史さんの解説で学ぶ「魚のゆりかご水田オンライン観察会」が6月19日(土)に開催されます。
須原せせらぎの郷では「魚のゆりかご水田」の取り組みとして、水路に魚道を設置し、魚が田んぼに入りやすく、魚が産卵しやすい環境をつくっています。
田んぼにはプランクトンも多く、琵琶湖や川にすむ魚の一部が産卵してふ化するのに適した場所となっていて、まさに「魚のゆりかご」。
フナ、ナマズの稚魚や、水生昆虫、貝、カエルなどが田んぼの水路に生息しています。
毎年5月に田植え体験、6月に魚などを観察する「生きもの観察会」、9月に稲刈り体験をしていますが、今年は新型コロナウイルスの影響で水田オーナーと関係者のみで観察会を実施し、終了後にオンライン観察会を配信します。
昨年も観察会の様子をフェイスブックライブでオンライン配信し、琵琶湖博物館の学芸員金尾滋史さんによる解説を生中継しました。
全国各地、海外からもアクセスがあり、再生回数5000回以上になったそうです。
金尾さんは「オンライン配信をしたことによって、地理的な問題、時間的な問題、定員数の問題がクリアでき、広く情報を届けられたというメリットも感じました。生中継で質問に答えることができたのも良かったです」と振り返ります。
「それでも、実際の観察会は五感で感じることができますが、オンラインでは視覚と聴覚だけ。やっぱり実際の観察会には及ばないので、まずはオンライン観察会で生き物の観察方法や、田んぼで観察をするルールなどを知ってから、自宅の近くの田んぼで観察をしてもらいたいです。オンライン観察会がフィールドへのいざないになれば」と呼び掛けます。
須原「魚のゆりかご水田」観察会(オンライン)
2021年6月19日(土)13:00~14:00
雨天中止
視聴無料、申し込み不要、インターネットへの接続環境が必要
須原せせらぎの郷・魚のゆりかご水田米のFacebookページよりご覧いただけます。
【須原せせらぎの郷・魚のゆりかご水田米Facebook】
【琵琶湖博物館HP】
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