今年は夏から雨が少ない状態が続き、全国的に水不足が問題になっていますが、琵琶湖の水位も徐々に下がっています。
平年のこの時期の琵琶湖の水位は-39cmですが、今年11月28日時点の水位は-65cm。25cm以上下回っていることになります。
この事態を受け滋賀県は、土木交通部長を議長とする「水位低下連絡調整会議」を設置。県民の生活や生態系などへの影響について、調査を進めていくこととしました。
水位低下の影響はこんなところにも。
大津市下坂本では、普段は見られない坂本城の石垣の一部が露わになっています。大津市は文化財保護のために、「触らないで」と記した看板を設置しました。
明智光秀が築城した”幻の坂本城”。歴史ファンにはうれしい出来事ですが、県民にとっては、少し複雑な心境です。
琵琶湖の水位は一昨年も、この時期に-69cmにまで下がりましたが、12月に入ると回復しました。
今後について三日月知事は、「例年ここからぐっと回復する予想があるようだが、今のペースでずっとさらに低下が進み、年末年始にかけて取水制限も検討しないといけないこともありうる」と話します。
この深刻な状況で、1人1人が少しずつでも節水を心掛けることが大切になってきます。今こそ、”自分たちにできること”を意識したいですね。