ゴールデンウイークは滋賀県内でも各地で催しが行われましたが、守山市の下新川神社では、“近江の奇祭”が盛り上がりを見せました。
鮒ずしを切って供える伝統の神事「すし切りまつり」です。
下新川神社の「すし切りまつり」は、崇神天皇の皇子がこの地を訪れた際に、村人たちが鮒ずしを献上して歓迎したのが始まりだと伝えられています。
神事では、裃姿の若者2人がまな板に並んだ鮒ずしと向き合い、包丁と長い箸を手に、息を合わせながら大きな動きで鮒ずしを切り分けていきました。
コロナ禍に入ってからは、規模が縮小されていたこの神事。今年は4年ぶりに正式な流れで執り行うことができたということで、いつもは厳しい指導の声を送るみこし番も、「そのまま包丁を入れろ、切れる」「ゆっくり、落ち着いて」などと、すしを切る2人を温かく見守っていました。