涼を求めて滋賀の『滝』めぐり②

2019-8-1
海と日本PROJECT  in 滋賀県

前回に引き続き、滋賀のおすすめ滝スポットをご紹介します!
まずこちらは栗東市井上にある「九品の滝」。上部の上滝は(約10m)中滝(約8m)下滝又は門滝(約3m)からなり、総高約20m余り、渓流を含めた延長は約100mに及ぶ湖南地域最大の滝です。この滝、読み方は「きゅうしな」ではありません!なんと読むかわかりますか・・・?
答えは「くぼん」!
滝が上・中・下3段に分かれて流れ落ちる様子が、仏教用語の九品浄土を思わせることからその名がついたといわれています。往生の仕方で、上品・中品・下品という分け方と、上生・中生・下生という分け方があり、この組み合わせを九品というそうです。江戸時代中期、九州島津藩の側室だった人が、近くにある観音寺に尼として住み、この滝の浄らかさに魅かれて訪れた時に「井上の 滝の響きはさながらに 九品浄土の楽とこそきけ」と詠んだ・・・という言い伝えがあります。「この滝の音のすがすがしい響きは、さながら極楽浄土の美しい音楽を聴く思いである」という意味だそうです。壮大でありながらも、涼しげで爽やかな音が響く、まさに夏のおでかけにぴったりの名所です。

 

楊梅の滝

大津市北小松の「楊梅の滝(ようばいのたき)」は、県下一の落差を誇る滝です。雄滝・薬研滝・雌滝の3段に分れ、合計の落差は76mにもなります。
楊梅とは、高さ15m程の高木ヤマモモのこと。山中に光る水柱をヤマモモの木に見立てたという説や、中国・江西省に楊梅山という山がありその故事にちなんだという説があります。命名は”悲劇の将軍”足利義輝といわれ、部下のクーデターで近江の国に逃れ、比良・北小松で遊んだときに命名したと伝えられています。
またこの滝には、湖上船やJR湖西線の車内などかなり遠くからでも眺めることができ、その景観がまるで白布を垂れかけたように見えることから、「布引きの滝(ぬのびきのたき)」という別名もあります。堂々とした姿が美しい、滋賀が誇る名瀑です。

 

まだまだあります!

ご紹介した滝以外にも、滋賀にはまだまだ素晴らしい滝がたくさんあります!どれも美しい自然に囲まれ、地域の人たちがその景観を大事にされているのが伝わってきます。暑い夏、怪我に気をつけて、ぜひ納涼に訪れてみてくださいね。
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー

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