2025年に開催される大阪・関西万博。
そのユニフォームに、高島市のヨシ刈りで収穫したヨシが使用されます。
葦(ヨシ)とはイネ科の植物で、琵琶湖岸の浸食防止、鳥類・魚類をはじめとした生物の生息場所、水質の保全など、琵琶湖の環境保全に大きな役割を果たしています。
「葦簀(よしず)」「 ヨシ屋根」「夏障子」など、長く私たちの生活を支えてきた重要な資源でしたが、生活様式の変化により需要も減少。ヨシは刈り取ることで新しい芽吹きが促されるのですが、人々による自然への働きかけも減少してしまい、水質・景観の悪化・生物多様性への影響といった問題にもつながっています。
2025年大阪・関⻄万博のユニフォームとして使用されるヨシ生地は、収穫されたヨシの繊維を取り出し、撚糸し生地に織り込んだもの。
手掛けるのは、大阪府枚方市に本社を置く「株式会社たまゆら」。環境への配慮だけでなく、日本の伝統と新しい活用方法を組み合わせ、新しいサステナブルな取り組みへの道を開くことを目指しているそうです。
ヨシ刈りは12月2日(土)、高島市針江地区で行われます。高島市の地域産業を生かしたサステナブルな生地が関西万博で活躍するのが楽しみですね!