今年は暖冬の影響で、桜の開花が一気に進みましたね。大津市の「膳所城跡公園」もご覧のように満開!平日ですが、たくさんの方が訪れていました。この週末はお天気も良さそうでまさに見頃です。
この膳所城跡公園の辺りにあったとされる「膳所城」は、徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利した翌年の1601年に、築城の名手と言われた藤堂高虎によって築かれました。本丸が琵琶湖に突き出た構造で、湖水を利用し天然の堀をめぐらせた、美しい水城だったそうです。明治維新で廃城になり、楼閣は取り壊されましたが、城門は重要文化財として膳所神社や篠津神社に移築されています。
江戸時代、東海道を旅する人たちにとって、湖水に映る天守閣は一際美しかったようで、多くの絵に描き残されています。その美しさは、「瀬田の唐橋唐金擬宝珠、水に映るは膳所の城」と、里謡にも謡われています。普段から琵琶湖が目の前に広がる気持ちの良い公園ですが、桜の時期にはまた違った美しさを見せてくれます。
お子様が楽しめる遊具もあり、この日もたくさんの家族連れの方でにぎわっていました。膳所城跡公園は膳所本町駅から徒歩6分のところにあり、道路を挟んだ向かいには無料の駐車場もあります。琵琶湖と桜を眺めながら、滋賀の歴史に思いを馳せるのも良いかもしれませんね。