京阪電鉄三井寺駅のすぐ北側を流れる疏水運河「琵琶湖疏水」。京都への飲料水の供給と水力発電、水運などを目的に計画され、約5年の歳月をかけて明治23年に完成しました。全長11.1kmに及び、日本人だけの技術で、天然の湖に初めて人工的変改を行なった画期的な事業といわれ、2007年に国の近代化産業遺産の一つに登録されました。琵琶湖から取り入れられた水は、長等山トンネルを通って京都市山科区で地上に現れ、またいくつかのトンネルを抜け、京都市左京区の蹴上、鴨川、宇治川へと流れていきます。
そんな琵琶湖疏水は四季折々に美しい姿を見せてくれます。京都の人気スポット「南禅寺水路閣」や「哲学の道」は、この琵琶湖疏水の分線なんですよ。
でも、滋賀県大津市に位置する取水口も負けてはいません!取水口から三井寺観音堂下までの疏水両岸には見事な桜並木が植えられていて、大津屈指の桜の名所として多くの人々で賑わいます。毎年行われるライトアップは圧巻ですよ!この時期の周辺道路は混雑しますので、公共交通機関をおすすめします。
【期間】2019年4月14日(日)まで
【点灯時間】18:30~21:30
【アクセス】JR琵琶湖線「大津駅」徒歩約20分/京阪 石山坂本線「三井寺駅」徒歩約3分
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー