「食卓から未来のうみを守り隊4」推進リーダーの藤原帆七海です!
8月5日(月)「食卓から未来のうみを守り隊4~おいしい魚の”食の道”を調査せよ~」の2日目が開催されました。
「食卓から未来のうみを守り隊4」は、海の無い滋賀県の人々が、海を身近に感じ、海の恩恵を受けていると最も実感できる「食卓」から思いをはせて、3日間の調査で「未来のうみを守るために」自分たちにできることを考える海の体験学習イベントです。
2日目は三重県の海を調査しました!
バスに乗って向かったのは三重県北牟婁郡紀北町にある高塚山展望台。ここでは「紀伊の松島」とも称される美しい島々と熊野灘の絶景を一望することができます。無料の望遠鏡で360度のパノラマビューを楽しんだり今日泊まるところはどこかみんなで探したりしました。
もちろん講義もしっかり受けます!三重県外湾漁業協同組合の小林さんから水温上昇により獲れる魚が変わってきたこと、漁師の数が50年前と比べ約1/4に減ってしまったこと、水揚数量がここ数年で大きく減ったことを教えていただきました。
休憩を挟んだ後は、三重県気候変動適応センターの樋口さんから海の環境についての講義。
100年前と比べ水温が1.28℃上昇しているようで、あまり変化がないのかと思いきや水温上昇に伴い、海藻が減ったり、アワビが痩せてしまったりと海には大きな環境問題が起こっているそうです。私たち一人一人にできることはなんだろうか?と子どもたちは真剣に考え、資源ごみを分別したり、マイボトルを持ち歩いたりするなど小さな積み重ねが大切と学びました。
講義のあとはお昼ご飯!鮭やエビフライなど美味しい海鮮たっぷりのお弁当で、中には北牟婁郡紀北町の名産フグの揚げ物が!!パクパク食べて子ども達もお腹いっぱいの様子でした。
お昼からは紀伊長島港へ。和栄丸というカツオ漁に使う船を見学。実際の釣竿も触らせていただき、釣ったカツオを入れる場所はどこ?釣竿にいくつか種類があるのはなぜか?横に設置されているランプはなにか?など多くの子どもたちが興味津々で沢山の質問が出ました。魚を獲ってくる漁師の仕事内容、漁師目線のここ数年の変化などを教えていただきました。
続いて向かったのは、須賀利漁港。ここでは船に乗って養殖場の見学と餌やりを体験!
丸寿海産の瀬古さんと武元さんに養殖場についての説明をしていただきました。安定した魚を生産するために”養殖”をするようです。魚はずっと生け簀にいるので、お客さんが必要な時に、必要な数を出して売れるので無駄がないというメリットがあるとか。
ライフジャケットを着た後、真鯛を養殖している生け簀へ船で移動し実際に見学しました。真鯛が日焼けをして黒色になるのを防ぐため生け簀の上にシートを被せていること、須賀利漁港は波が少なく養殖に向いていることに多くの子どもが驚きました。美味しく美しい魚を育てるために様々な工夫がされていることを知った子どもたちでした。
養殖場を見学した後は、丸寿海産の『真鯛ごはんの素』とのコラボ商品制作に挑戦。商品がどのような味なのかを知るために『真鯛ごはんの素』で作ったおにぎりを試食しました。真鯛に想いを馳せて商品のキャッチコピーを班ごとに、イラストを個々に考えました。ダジャレ風に考えている班、シンプルに感じたことを活かしてくれた班、様々な味のあるキャッチコピーとなりました。鯛のイラストも個性が出ていてみんなとっても上手でした。描いたイラストとキャッチコピーは商品のパッケージになり、子どもたちが3日間で学んだ海の魅力を多くの人に伝えます。
活動2日目の夜は『紀伊の松島』にてお泊まり!
刺身や魚の煮付けなどボリューム満点のおいしい晩ご飯を食べたあとは、サプライズとして海辺で花火!自身の花火を班長さんや推進リーダーの私にプレゼントしてくれる子も居て、胸がほっこり。会って2日目とは思えないほどみんな仲良くなり、各部屋楽しそうでした。
次回、8月6日(火)の最終日は、「コープしが協同組合 コープしがぜぜ店」で鮮魚の仕入れ方法を学び、3日間学んだことを踏まえて、調査リポートを作成します!
「食卓から未来のうみを守り隊4」2日目の様子は、9月1日(日) 夕方6時5分~からびわ湖放送でご紹介します。是非ご覧ください。