レポート
2019.07.17

うみゴミ調査隊【1日目】~赤野井湾で湖底ごみ拾い・天ケ瀬ダムを見学~

うみゴミ調査隊推進リーダーの石橋香織です。7月15日(月祝)に【うみゴミ調査隊】の1日目が実施されました。「うみゴミ調査隊」は、いま世界中で問題となっている海洋ごみについて学ぶ3日間のフィールドワークです。この日は、滋賀県守山市にある赤野井湾からスタートしました。

 

24人の子どもたちを【うみゴミ調査隊】に任命!

開校式では、滋賀県内各地から公募で集まった小学5・6年生24名を【うみゴミ調査隊】に任命しました。調査隊は、「琵琶湖と海はつながっている!」を合言葉に、調査船による湖底調査やごみ拾い体験などを通して琵琶湖の現状を知り、ひとりひとりができる海洋ごみ対策を考えます。

 

赤野井湾再生プロジェクト:湖底のごみ拾いに挑戦

一番はじめは、湖底ごみの調査です。赤野井湾で、琵琶湖の底に沈むごみ拾いに挑戦しました。子どもたちは、胴付き長靴にライフジャケットを装着し、琵琶湖の漁師さんの船に乗って、赤野井湾の中へ。腰まで水につかり、重いレーキに悪戦苦闘しながらも、一生懸命、湖底ごみをかき上げました。出てきた袋ごみの賞味期限を見てビックリ!自分たちが生まれるずっと前の日付です。湖底のごみがミルフィーユ状に堆積していることを実感しました。
この活動の1か月ほど前に、180人という大人数でのごみ拾いが行われたばかりでしたが、それにも関わらず、たくさんのごみが集まりました。実際に自分たちの手で集めたごみを見て、「袋ごみが多い」など、思い思いの感想を持ったようです。

 

赤野井湾再生プロジェクト:活動に込められた思いを知る

その後、地元の会館に移動した調査隊は、赤野井湾再生プロジェクトとして活動する方々のお話を聞きました。子どもの頃のきれいな赤野井湾に戻したいと活動する漁師さんの話や、滋賀県のごみ対策の話を聞きました。守山市の取り組みは、クイズを交えて楽しく学びました。最後に、赤野井湾再生プロジェクト事務局長 辻ひとみさんから、活動に込められた思いを伝えて頂きました。子どもたちへの温かい期待は、しっかりと伝わったと思います。

 

お昼ごはんは、琵琶湖の恵みを頂きます

たくさん活動した後のお昼ご飯は、しじみ飯に、小鮎の佃煮など、琵琶湖の恵みが詰まったお弁当です!赤野井湾再生プロジェクトの方々や、玉津小津漁業協同組合の漁師さんも、一緒にランチタイムを過ごしてくださいました。「このお魚やしじみは、この漁師さんたちが獲ったんやで!」、琵琶湖をきれいにし、その幸を与えてくれる漁師さんと一緒に食べることが嬉しくて、ますます美味しく感じられました。

 

天ヶ瀬ダムを見学

その後、一行を乗せたバスは、琵琶湖の湖岸から、琵琶湖から流れ出る唯一の河川【瀬田川】に沿って【天ヶ瀬ダム】へ。大学生リーダーから【南郷洗堰】の説明を興味深く聞く姿や、お腹がいっぱいになって少しウトウトする姿、初めて出会ったお友達と盛り上がる姿など、それぞれに愛らしい様子を見せてくれました。
【天ヶ瀬ダム】では、淀川ダム統合管理事務所の沢村副所長から、その役割について教えて頂きました。ダムには、琵琶湖から流れ出る水量の調整に加え、ごみを下流に流さないための網場(あば)という設備があります。講義で教えてもらうと、さっそく自分たちの目で確かめに行きました。講義に続き、ここでも沢村副社長への質問が、次々に飛び出します。「あの白い箱は何ですか?」答えは、冷蔵庫。思わず「ええー!」という声が上がりました。こんな大きな物もごみとして流れてくるんだと驚くと共に、このダムの役割を目の当たりにしました。
1日を通して、全ての体験を積極的に取り組んでくれる【うみゴミ調査隊】の姿に、たのもしさを感じました。次回もどんな調査をしてくれるのか楽しみです。

天ヶ瀬ダムについてはこちら!

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