レポート
2018.07.24

水の守り人マップを作ろう!②【2日目】~三和漁協・安曇川世代交流センター

海と日本プロジェクトin滋賀県 推進リーダーの藤田有紀です。水源の森から海へと続く”水の道”を4日間かけてたどる【水の守り人マップを作ろう!②】2日目は、琵琶湖が舞台!7月21日(土)、まずは高島市の「三和漁協」に向かいました。

 

守り人さん:滋賀県漁業共同組合連合青年会

今回の「守り人さん」は、琵琶湖の魚の美味しさを広めるための様々な取り組みを行っている【滋賀県漁業共同組合連合青年会】のみなさんです。漁船に乗り込み、いざ出発!気持ち良い風を受けながらしばらく進むと、湖面から突き出るいくつもの棒のようなものが見えてきました。琵琶湖伝統の漁法「えり漁」の仕掛けです。この仕掛けの中に入り込んだ魚を、漁師さんたちが網を引き上げてすくいます。間近で見る漁に子どもたちも興味津々!

 

琵琶湖の魚を守りながら

引き上げられたたくさんの魚たちは、選別器にかけられます。この選別器は底に格子が張られた箱のようなもので、規定に満たない小さな魚は格子の間を通って下に落ち、セリにかけられる大きさの魚だけが残ります。こうやって、琵琶湖の魚が減り過ぎないように気をつけているんですね。

漁港に戻ると、えり漁で獲った魚が種類ごとにかごの中に並べられました。そういえば、こんな風にたくさんの魚に直接触れる機会って、あまりないかもしれません。子どもたちにとって、魚を身近なものに感じる貴重な体験になったのではないでしょうか。

 

琵琶湖ならではの湖魚料理を作ろう!

続いて安曇川世代交流センターに移動し、いよいよとれたての魚を自分たちの手で調理!貴重なビワマスを使った「アメノイオごはん」と呼ばれる炊き込みご飯をはじめ、小鮎の天ぷら・から揚げ・佃煮、シジミ汁といった、琵琶湖ならではの湖魚料理を作りました。

 

とれたての魚って…やっぱり美味しい!!

ついさっきまで琵琶湖を泳いでいた魚たちを使って、自分たちで作った料理・・・美味しくないわけがありません!!天ぷらや佃煮は、小鮎だけでなく、一緒にとれた小さな魚やえびも全部捨てることなく使いました。これがまた美味しいんです。ビワマスは“ビワサーモン”と呼ばれているように、脂がのってとろけるような美味しさ。シジミもいい出汁が出ています。おかわりに向かう子どもたちの列が絶えませんでした。

 

琵琶湖を守るために出来ることは?

ご飯を食べた後は、滋賀県水産課の佐野さんから、外来魚が生態系に与える影響や琵琶湖の現状などをお聞きしました。琵琶湖に生息する魚は約50種類、そのうち16種類もの魚が、琵琶湖にしか生息しない固有種です。オオクチバスやブルーギルなどの侵略的外来生物は、このような琵琶湖の貴重な生態系に大きな悪影響を及ぼしています。また、佐野さんからは、「琵琶湖を汚す代表的な生き物は人間」という言葉もありました。人間が捨てたビニールゴミを食べた魚が死んでしまったり、魚のすみかであるヨシにゴミが漂着してしまったり・・・。ゴミを捨てない、ゴミを拾う、これが私たちにできる一番簡単で一番大事な琵琶湖を守る方法ですね。子どもたちは真剣に佐野さんのお話を聞き、時間いっぱいまでたくさんの質問をしていました。

●1日目の様子はこちら

 

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