海と日本プロジェクトin滋賀県 推進リーダーの藤田有紀です。水源の森から海へと続く”水の道”を4日間かけてたどる【水の守り人マップを作ろう!②】。3日目と4日目は滋賀県を飛び出し、1泊2日で大阪へ!琵琶湖の水は瀬田川、宇治川、淀川を通じてやがて大阪湾へと流れ込みます。その水の流れを感じてもらうため、3日目は「淀川」のことを中心に学びました。まずは大阪の中心部からほど近い「柴島干潟」へ向かいます。
大阪湾からすぐ近くの柴島干潟は、海の潮の満ち干きに合わせて大きく姿を変えます。この日の午前中は干潮時で、水が引いた川の底にはクロベンケイガニやウナギといったたくさんの生き物が。今回のお目当て「ヤマトシジミ」もたくさんいます!子どもたちは夢中で潮干狩りを楽しんでいました。
袋いっぱいのヤマトシジミを獲った後は、国土交通省淀川河川事務所毛馬出張所へ移動し、今日の水の守り人さん・河合さんと森田さんにお話を伺いました。河合さんからは、淀川にすむ生き物を中心に教えていただきました。イタセンパラやアユモドキのような絶滅危惧種、淀川の新種・ヨドゼゼラなど、淀川にもたくさんの生き物がいます。とくにイタセンパラは淀川のシンボルフィッシュ。外来種が増加した影響で一度は姿を消してしまいましたが、地曳網での駆除など地道な活動を続けられています。
森田さんからは、地球上にある水が2Lペットボトルぐらいの量だとすると、湖や池などの使いやすい淡水はわずか目薬4滴分!残りの97.5%は全て海水というびっくりするようなお話をお聞きしました。私たちが普段使っている琵琶湖の水は、とても貴重なものなんですね。
淀川の生き物について学んだ後は、大阪府立青少年海洋センターへ移動し、いよいよ海、大阪湾の生き物について学びます!「大阪湾を知ってもらいたい」と活動を続けられている松本さんにお話をお聞きしました。「大阪湾に対して汚いというイメージを持っている人もいますが、栄養素が多すぎて濃い色をしているだけでなんです」とお話しされていた通り、本当にたくさんの生き物の写真を見せていただきました。とくに「アマモ」は“海のゆりかご”とも呼ばれ、魚が卵を産みつけたり住処にしたりする大切な海草です。光合成によって大阪湾の水をきれいにしてくれたりもします。根っこに近くが甘いからアマモ。見慣れない植物に子どもたちも興味津々です。
日が沈んだら、今日の最後のお楽しみ。しかけを海から引き上げて、エサごと水槽の中に入れ、刺激を与えると…光りました!!ウミホタルです!!子どもたちから「光った!光った!!」と歓声が上がります。ウミホタルは山からの地下水など真水が混じる海の、底が砂地になった浅瀬にのみ生息します。そして「きれいな海」でしか見ることができません。
この美しいウミホタルを見た子どもたちは、いったい何を思ったのでしょうか。これまで学び感じてきたことも合わせて、翌日、いよいよ壁新聞にまとめます。