うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会では、子どもたちに、海のプラスチックごみ問題について、身近な琵琶湖の環境問題と一緒に考えてもらうことで関心を深めてもらおうと、10月19日(火)に出前授業を行いました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。
琵琶湖の学習船「うみのこ」の乗船など琵琶湖の環境を学ぶ守山市立立入が丘小学校5年生、守山市立河西小学校5年生の子どもたちのもとに、環境問題に取り組む「工房シーダーノ」「NPO法人びわこ豊穣の郷」から講師の方が出向き、石川県の「(株)ロータスコンセプト」の講師の方とは2校同時にオンラインでつなぎました。
まずは、海洋ごみの被害を受けるウミガメやウミドリなどの写真を見て現状を知ってもらい、海洋ごみが実際にはどのくらい増えているのかを、イラストで学習しました。
毎年ジャンボジェット50,000機分のプラスチックごみが海に流れていることを知った子どもたちからは、驚きの声が上がっていました。
続いて、石川県で海を守る活動をしている蒲田千佳(かまた・ちか)さんと2校同時にオンラインでつなぎ、海岸に打ち上げられたごみや河口のごみの現状から、海洋ごみの8割が河川から来ていることを学びました。
子どもたちからは、「日本で海洋ごみが多い場所はどこか」など積極的な質問が出されていました。
そして、2019年に初めて行われた琵琶湖のプラスチックごみの実態把握調査で、湖底ごみの74%がプラスチックごみであることが分かったことなどを、VTRなども交えて学びました。
世界の海洋ごみ問題の原因は、実は身近な自分たちの生活にあるのですね。
そのことを実感した様子の子どもたちは、「紙製のストローなどを使いたいと思った」「マイバッグを持ち歩くようにしたい」「清掃活動に参加したい」など、海や琵琶湖を守るために、自分たちに何ができるのかを積極的に考えてくれていました。