レポート
2021.12.13

日本さばける塾in滋賀県(2021)開催!

海と日本プロジェクトin滋賀県推進リーダーの小西あゆ香です。
毎年好評いただいている「日本さばける塾in滋賀県」を、今年も12月4日(土)に東近江市の能登川コミュニティセンターで開催しました。参加者は、滋賀県内の小学5年生~中学2年生までの親子6組12名。
さばける塾では、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、①基本のアジをさばく ②その⼟地ならではの、郷⼟料理や地域の食材を使った料理をつくる ③海にまつわる講義を受けるという3つのことにチャレンジしていただきました!

 

まずは、海や琵琶湖について学ぼう!

調理の前に、海や琵琶湖について学びました。
最初にメッセージムービーが流され、主催者の日本さばけるプロジェクト服部幸應実行委員長から参加者へ、「魚をさばく」技術の習得とともに、私たちの生活と海のむすびつきや、海の大切さを考えるきっかけになればとメッセージが送られました。

続いて、海のめぐみであり、和食にかかせない「だし」について、大阪ガス(株)の北村衣江さんからお話をお聞きしました。
実際に昆布だしとカツオだしを飲み比べて特長を学んだり、昆布やカツオ節が、どの県でたくさん作られているかなどを学びました。
昆布もカツオも海の恵み!日本の食文化と海の深い関わりを感じることができました。

続いては、琵琶湖の漁業について、滋賀県水産課の久米弘人さんにお話をお聞きしました。
琵琶湖には、約50種類の魚が暮らしていて、そのうち16種類が琵琶湖の固有種です。
琵琶湖の漁獲量は、この60年ほどで約1/10まで減少しているそうです。
そして、今回調理するホンモロコとビワマスの特長や漁法、増やして守るための取組について学びました。

 

基本の「アジ」をさばこう!

初心者でもさばきやすい、基本のアジを1人1匹ずつさばきました。
まずは、大阪ガスクッキングスクール・インストラクターの新 理恵子さんに、デモンストレーションをしながらさばき方を教えていただきました。
そして、いよいよ参加者の番です。インストラクターの方々にアドバイスをもらいながら、アジを3枚におろしていきました。
特に、子どもさんたちの上手な包丁さばきに感心しきりでした!
さばいたアジは、薬味や味噌などと一緒に細かく刻み、丸めてフライパンで焼き「サンガ焼き」にしました。

 

琵琶湖の固有種「ホンモロコ」や「ビワマス」も調理!

実食の後、参加者に感想を聞きながら、海の学びを振り返りました。
地球の表面の約70%が海で、その海には約1000万種類の生き物が暮らしています。
さばける塾を通して、「私たちの暮らしや文化が、海や琵琶湖に支えられていること」を感じていただけたら嬉しいです。
そして最後に、参加者全員に「さばけるマスター認定証」が授与されイベントが終了しました。

「日本さばける塾in滋賀県」のイベントの様子は、12月15日(水)17:55~「海と日本プロジェクトin滋賀県」で放送します。
是非、ご覧ください。

 

参加者の声(アンケート・インタビューより)

小学5年生女子「魚をさばいて楽しかったし、魚のことや琵琶湖の固有種について知れてとても良かったです。」
中学2年生女子「海にいる生き物でタコやイカが一番多いことが驚きました。ごみ拾いに参加したことがあるけど、これからも参加しようと思いました。」
小学6年生男子「魚をさばくのは想像よりも難しいものでしたが、楽しかったので魚をこの先もさばき続けてみたいです。海のありがたみを感じることができました。」
保護者「だしの美味しさを改めて感じました。魚をさばくのもコツをつかめばできる!と思いました」
保護者「身近でできる食育が、給食や家庭の食卓だと思うので、自分自身がお魚料理をもっと取り入れることが大切だと思いました。」
保護者「何度か琵琶湖のごみ拾いに参加したことがあって、海洋汚染の問題なども聞いていたので、今回琵琶湖の魚をいただき、海・琵琶湖を大切にしたいと思いました。そして、遊びに行った時などに、1つや2つでもごみ拾いをしてから帰ろうという気持ちになりました。」

 

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

【スポGOMI甲子園2024】滋賀県大会開催!
レポート
2024.11.05

【スポGOMI甲子園2024】滋賀県大会開催!

「食卓から未来のうみを守り隊4~おいしい魚の”食の道”を調査せよ~」3日目
レポート
2024.08.23

「食卓から未来のうみを守り隊4~おいしい魚の”食の道”を調査せよ~」3日目

ページ内トップへ