滋賀と海のつながり調査隊サポートリーダーの河野宏彰です。
11月3日(火)文化の日に、「滋賀と海のつながり調査隊」の2日目が開催されました!
今回の調査場所は、世界的にもめずらしい、日本で唯一湖に人が暮らす島【沖島】です。
調査隊の子どもたちは「沖島の暮らし」や「琵琶湖」について調査してきました。
まずは長命寺港からチャーター船に乗船し沖島を目指します。
調査隊のみんなは船から望む景色に目をキラキラさせていました。
そして沖島に上陸する前に少し寄り道♪
地元の漁師さんの協力で「沖曳き網漁」の見学をさせていただきました。
網漁は琵琶湖の沖合で行う底引き網の一種です。
長いロープのついた袋状の網を仕掛けて、漁船を固定してからロープを巻いて網を引き上げます。
フナやモロコ・ワカサギ・イサザといった魚を獲ります。
沖島に上陸後、まずは滋賀県水産課の関さんから、外来魚が生態系に与える影響や琵琶湖の現状などをお聞きしました。
琵琶湖に生息する魚は約50種類、そのうち16種類が琵琶湖にしか生息しない固有種です。
オオクチバスやブルーギルなどの侵略的外来生物は、このような琵琶湖の貴重な生態系に大きな悪影響を及ぼしています。
この外来種の駆除のための取り組みなども丁寧にわかりやすく教えていただきました。
続けて、先ほど漁を見せていただいた「沖島漁業協同組合長」の奥村さんが、沖島の漁業・生活についてお話しくださいました。
また「漁師は琵琶湖の番人」とし、琵琶湖の環境に一番に気づき、守っていくべき存在であると仰っていました。
長年の沖島や漁師経験のお話に子どもたちも興味津々!
時間いっぱいまでたくさんの質問をしていました。
お話のあとお昼ご飯を食べて、最後は沖島散策です♪
ここからは「1,2班チーム」、「3,4班チーム」に分かれます。
「1,2班チーム」は、中心地から外れにある厳島神社の「弁財天」に行きました。
20分ほど歩き続けると、ようやく鳥居を発見!
近くの高台から鳥居を望む風景は異世界に迷い込んだような素晴らしいものでした。
「3,4班チーム」は中心地を練り歩き、琵琶湖と共に暮らす沖島の人々の暮らしを体感しました。
最後に訪れた桟橋から琵琶湖をのぞき込むと、なんとビワマスを発見!
これから産卵のために川を上っていくのかもしれません。
沖島での体験を通して、琵琶湖がいかに貴重な生き物の住処で、滋賀に住む私たちが大切にしていかなければならない存在なのか、改めて考えさせられました。
この日の様子は、11月18日(水)夕方6時20分~の5分間、びわ湖放送でご紹介します。
「滋賀と海のつながり調査隊」の活躍をぜひご覧ください!
<過去の調査の様子はこちら>
滋賀と海のつながり調査隊【1日目】~奥びわ湖・山門水源の森