うみゴミ調査隊推進リーダーの石橋香織です。7月29日(月)に【うみゴミ調査隊】の2日目が実施されました。
「琵琶湖と海はつながっている!」を合い言葉に、琵琶湖を海と見立てて調査する「うみゴミ調査隊」。この日も、滋賀県内の小学5・6年生が集まってくれました。
まずは「認定NPO法人びわ湖トラスト」熊谷道夫先生のご指導のもと、調査船「はっけん号」に乗って、琵琶湖の水質、マイクロプラスチックの状況、湖底の様子などを探ります。
大津港を出航した「はっけん号」は、琵琶湖大橋まで進み“北湖”へ。およそ1tの水を船底から吸い上げ、どのくらいマイクロプラスチックが含まれてるかを調査しました。
5mm以下と定義されているマイクロプラスチックを取り出すために、同じ5mm格子の網の目に水をくぐらせます。なんといっても小さいマイクロプラスチック。砂や貝殻の破片と区別するため、ピンセットと顕微鏡で、じっくりと探し出しました。琵琶湖の貯水量265億トンのうちの、ほんの1トンの水に、最大6個のマイクロプラスチックを見つけ、マイクロプラスチックの問題が琵琶湖でも当てはまることを感じました。
続いて、先端にセンサが付けられた器具とパソコンを接続し、徐々に器具を琵琶湖に沈めていきます。「現在、深さ〇〇メートル、温度〇℃、酸素濃度○○!」水深と水温・酸素濃度の計測結果を、各々まとめ、その傾向を掴みます。
さらに、この場所での湖底の様子を水中ロボットで観察。琵琶湖の環境調査がどのように行われているかを体感し、水温と酸素濃度との関係を探ったり、傾向を分析しました。
その他にも、酸素濃度と魚の生息の関係など、熊谷先生に色々と教えていただきました。
大津港では、「認定NPO法人びわ湖トラスト」中島拓男先生とごみ拾い!ミシガン出航に手を振るなど楽しく過ごしながらも、「あった!」と声を掛けながらごみを集め、どんなごみが落ちていたか確認しました。
結果、容器や飲み物の缶など、生活の中から出るごみが多くありました。これらのごみをちゃんと集めて処分していれば琵琶湖に流れることはなかったはずなのに・・・ごみの出し方を工夫する必要性を感じました。
大津港でのごみ拾いの後は、中島先生より、改めてマイクロプラスチックの問題について教えていただきました。生活を便利にしてくれたプラスチックが、有害物質を含むマイクロプラスチックとして漂流することで、海の生き物や、さらには、それを食べる陸上の生き物にまで悪影響を及ぼすことを確認しました。
次回うみゴミ調査隊の最終日は、夏休みも終盤8月22日です。それまでに調査隊の皆さんには、「海洋ごみを減らすぞ!オリジナルグッズを企画しよう!」という宿題をお願いしました。海洋ごみを減らすために、どんなアイディアが飛び出すのか、今から楽しみです。
【認定NPO法人びわ湖トラスト】
<前回の活動の様子>
うみゴミ調査隊【1日目】~赤野井湾で湖底ごみ拾い・天ケ瀬ダムを見学~