12月1日、今シーズンの琵琶湖のアユ漁が解禁されました。
燃料代など漁に欠かせないさまざまな物の値段が上がる中、不安を抱えながらのスタートです。
この時期のアユの稚魚は、その透き通った姿から氷の魚「氷魚(ひうお)」と呼ばれます。主に養殖用として高値で取引されますが、県漁業協同組合連合会は今年、キロ当たりの値段を去年より400円高い4500円に引き上げました。原油価格の高騰で、船の燃料代が去年よりも上がるなど、値上げは「漁を続けるための苦渋の決断」だといいます。
コロナ禍で友釣り用や料亭向けアユの取扱量が未だ回復しない中、氷魚の価格を上げたことで、琵琶湖産アユの需要に悪影響が出るのでは…という点が心配されています。
解禁初日の琵琶湖全体の氷魚の水揚げ量は、悪天候で漁ができなかった場所があった影響もあり、平年の約35%に当たる1.8トンでした。