アユ、ワカサギ、イサザ…琵琶湖にはさまざまな種類の魚が生息しています。湖魚の保存食といえば、つくだ煮?なれずし?「子どもから大人までパクパク食べられる湖魚の加工品を作りたい」と、琵琶湖の漁師・駒井健也さんが販売しているのは琵琶湖の魚で作る「びわこのかりんとう」です。
現在、駒井さんの「フィッシャーアーキテクト」のECサイトで販売しているのは「アユのかりんとう」とワカサギとエビで作った「びわこのかりんとう」です。
アユは少し苦みを感じてお酒のつまみにも合う大人の味。ワカサギとエビは甘さの中にも魚の風味を感じられ、子どものおやつとしても最適です。
駒井さんは滋賀県立大学で建築について学んだ後、自然と人が密接に暮らしながら食を届け、風景を構築していく漁師という職業に憧れて新規就漁しました。
琵琶湖で3年間研修し独立。蓬莱の湖岸で「フィッシャーアーキテクト」を立ち上げました。伝統漁法の魞(エリ)漁を軸に、コアユを中心とした淡水魚約30種類を生産、販売しています。
「生産者が困っている物を商品にしたい」という思いで、2022年にアユのかりんとうを作りました。
「アユは夏にたくさん取れて値段が下がるが、つくだ煮以外の加工スタイルがあれば値崩れしないのではないかと思い試行錯誤しました。『おいしいよ』と心の底からおススメできるかりんとうができました」と話します。
今回新しく販売を始めたのは、「びわこのかりんとう」。季節によって湖魚の種類を変える予定で、春はイサザやスゴモロコ、夏はワカサギとエビ、冬はアユの稚魚であるヒウオをかりんとうに加工します。
現在販売されているのはワカサギとエビを原材料にしたかりんとう。
駒井さんは「ワカサギは夏に稚魚がたくさん取れますが、需要が少なく、特に小さなワカサギはエビと交ざり、選別しきれずに捨てることが多かった。ワカサギとエビが交じった状態で加工して商品にすることで無駄がなくなります」と話します。
漁師だからこそできる無駄のない湖魚の活用法なんですね!
実際に食べてみると、「びわこのかりんとう」は、ワカサギとエビの2種類の味を楽しめるので飽きずに食べられます。アユとイサザも試食させてもらったのですが、私が一番おいしいと思ったのはイサザでした。クセがなくて食べやすい!アユは日本酒と一緒に食べたくなる味でした。
駒井さんは「かみしめると素材の違いが分かります。かりんとうが琵琶湖の魚について知ってもらうきっかけになれば」と期待します。
あまりなじみのない湖魚も、おやつ感覚なら気軽に食べられそう。
子どもから大人までパクパク食べられる琵琶湖の魚のかりんとう、一度食べてみてください!
びわこのかりんとう 1袋35g 800円
あゆのかりんとう 1袋30g 1,100円
フィッシャーアーキテクトのECサイトでは、琵琶湖の鮮魚も販売中!
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