草津市にある琵琶湖博物館には、今、希少なイワナが登場しています。
その名も「ナガレモンイワナ」。先月末から13匹が常設展示に仲間入りしました。
「ナガレモンイワナ」は、琵琶湖に注ぐ長浜市の姉川水域に生息するイワナです。
特徴は、体に表れる斑紋(はんもん)と呼ばれる黒の模様。一般的なイワナは斑紋が縦に並んでいるように見えるのに対し、「ナガレモンイワナ」は名前の通り、斑紋が全身に流れるように表れています。
「ナガレモンイワナ」が集団で生息するのは、日本ではほかにはなく、姉川水域のみ。
そのため現在、生息地では漁を禁止し、希少な「ナガレモンイワナ」を厳重に保護しています。
琵琶湖博物館は今回、県の水産試験場から研究用の「ナガレモンイワナ」を譲り受け、日本で初めて常設展示できることとなりました。
琵琶湖博物館では、常設展示を通して研究を進め、「ナガレモンイワナ」の繁殖も試みたいとしています。