お知らせ
2023.09.28

【しがライターReport】守山市の琵琶湖岸でトライアスロンレース開催!環境に配慮した大会に

10月1日に開催される「LAKE BIWA TRIATYLON(レイクビワトライアスロン)」。守山市、野洲市、近江八幡市(一部)を会場に行われる大会のサステナブルな取り組みについてご紹介します。

 

「全員が主役」のトライアスロンレース

レイクビワトライアスロンは、第二なぎさ公園をスタート・ゴールとして開催されるトライアスロンレースです。琵琶湖で1.5キロ泳ぎ、守山から近江八幡までの湖岸道路と守山市内80キロを自転車で走行し、第二なぎさ公園から琵琶湖大橋までの湖岸20キロをマラソンする合計101.5キロのレース。個人とチーム合わせて763人が参加します。

「最高の挑戦、全員が主役」をテーマに全員が楽しめる大会を目指しています。

トライアスロンアスリートの田中信行さんが2021年に始めた大会です。
始めたきっかけについて田中さんは「長年タイムを競うレースに出場してきましたが、練習があまりできずに参加した大会で制限タイムギリギリにゴールしたことがあり、その時に別の世界が見えました。『速いだけがトライアスロンではない』と気付き、速い選手も遅い選手も楽しめ、みんなでゴールできる大会を開催したいと思いました」と振り返ります。

トライアスロンレースの開催地に琵琶湖岸を選んだのは、田中さんがトライアスロンを始めるきっかけとなったのが1985年~1997年に長浜市・彦根市で開催されていた「アイアンマンジャパンレイクビワ」だったことから。
田中さんは「日本一の琵琶湖は世界に誇れる。国内外から人の集まる大会にできると思っています。アイアンマンが開催された『トライアスロンの憧れの地』を復活させたかった」と琵琶湖への思いを話します。

 

サステナブルなトライアスロンレースに

レイクビワトライアスロンは、コンセプトに「サステナブル」を掲げ、地元や環境に配慮しています。
過去2回は新型コロナウイルスの影響で無観客での開催でしたが、今年は初めて有観客で開催し、キッチンカーも出店。会場で出たごみはびわこ成蹊スポーツ大学の学生が協力して分別して回収します。
選手の水分補給に使う紙コップもコーティングは内側だけにすることで再生しやすいように配慮。

さらに、参加者に事前に郵送する参加賞を入れる段ボールも、平和堂の店舗から回収しリサイクルした再生段ボールを使用。紙のリサイクルに徹底して取り組んでいます。

参加者の自転車を貨物コンテナやバイオマス燃料のトラックで輸送することで、輸送時のCO2排出量を減らす取り組みも始めました。

 

スタッフウエアもサステナブル

実行員会の主要メンバーが着用するスタッフウエアは、サステナブル素材「PIECLEX(ピエクレックス)」を採用。
「ピエクレックス」はトウモロコシやサトウキビなどを原料とする植物由来の合成繊維で、村田製作所と帝人フロンティアが共同で開発した素材です。
植物由来であることから、一定の条件下で微生物によって分解される生分解性があり、使い終わった商品を焼却せずに土に埋め分解することでCO2の排出量を減らすことができます。さらに、貝ボタンを使い、ボタンも分解されるようにしました。
イベント終了後に廃棄されることが多いスタッフウエアは、普段使いができるようにシンプルなデザインにし、長く着用し、不要になったら回収して分解できる仕組みを整えました。

村田製作所の社内ベンチャーであるピエクレックスは、村田製作所の各拠点でピエクレックス製品を分解して堆肥にする場所を確保しています。参加者に配布したピエクレックスタオルを1年後に回収して堆肥にする計画もあるそうです。

まさに持続可能なサステナブルな取り組みです。

守山市は「トライアスロンレースに参加する人たちは環境に対する意識も高い。今回の取り組みはその層に対する社会実験でもある。大会後も地元に帰り、サステナブルな商品や取り組みについて参加者が広めてくれることを期待しています」と話します。

 

地元の魅力を伝え観光促進

大会の開催には地元住民の賛同が必要です。
田中さんが地元に出向き、自治会や農家の人と話をして大会を実現させたそうです。今では大会ボランティアや会場の草刈りなど、地元の人が積極的に協力してくれるようになりました。

地元で採れた新米など、地元の特産品やピエクレックスタオルなどを参加賞として、事前に選手に郵送しています。
事前に特産品や地元の情報を送ることで、海外や日本全国から参加する選手に滋賀県や守山市、琵琶湖の魅力を伝え、大会の前や後の観光を促します。

ゴールした選手にはたねやのバームクーヘンが配られるなど、地元をPRして地域を巻き込んで開催される大会です。

スタート時には野洲市中主の兵主太鼓の演奏が行われ、ゴール時には音楽を流し、MCが盛り上げます。びわこ成蹊スポーツ大学のボランティア学生が最終ランナーと一緒にゴールする計画も。
田中さんは「ハワイのアイアンマンレースでは、一番盛り上がるのは最後の一人がゴールする瞬間。レイクビワトライアスロンでも、フィニッシャーをみんなで迎えて盛り上げたい」と話します。

レース参加者だけでなく、スタッフ、ボランティア、地域住民、観客、みんなが主役となり、楽しめる大会になりそうです。

レイクビワトライアスロン
https://lbt.biwako-moriyama.com/

2023年10月1日(日)6:30〜15:00(雨天決行)

競技会場
主会場:滋賀県守山市・第2なぎさ公園(琵琶湖マリオットホテル前湖畔)

競技エリア:湖岸緑地、湖岸道路、野洲川堤防道路、農業道路ほか

競技距離
ミドルディスタンス[スイム1.5km・バイク80km・ラン20km]

6時15分から8時45分までは琵琶湖岸、7時から12時までは守山市内(もりやまエコパーク付近)で交通規制が行われます。

 

レポーター紹介

有限会社ウエスト

「ピースマム」や「じゆうじかん」などで滋賀の地域情報を発信しています。
県内各地の情報に精通しているスタッフが、知られざる滋賀の魅力やイベント情報を深堀りしてお届けします♪

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