米原市役所に立ち寄った際、綺麗な表紙が印象的な冊子が目に入り、思わず持ち帰りました。めくってみると、時折写真も交えながら、美しいイラストと素朴な文字で物語が描かれています。
調べてみると、この「まいばら水綺譚(みずきたん)」は、都市部で暮らす子育て世代に向けて米原市の魅力を発信するために製作され、今年の4月に完成したばかりだそうです。伊吹山と姉川・天野川に代表される米原市の豊かな自然と、自然に寄り添いながら暮らす米原の人々のくらしが物語として表現されています。人・自然・過去・現在を「水」でつなぐ米原の暮らしを「綺譚=美しい物語」になぞらえて「まいばら水綺譚」と名づけたそうです。市内の名所や名物、観光施設、さらには現在も活躍されている米原の人々のイラストまで、随所に配置されています。
米原市では、琵琶湖の最初の一滴を育む水源の里であることから、「びわ湖の素 まいばら」を合言葉にシティセールスに取り組まれています。
山間に降り積もった雪はやがて解けて水になり、川になり、人々に豊かな恵みをもたらす。川の水は流れて琵琶湖へと注ぎ、魚や水鳥など多くの生き物を育み、いのちの素となる。そしてその琵琶湖の水はやがて海へと注ぎ、さらに多くのいのちを育む・・・。
米原市出身の私にとっては、「ああ、あの大雪にも寒さにも、こんな大切な意味があったんだな・・・」と改めて気づくきっかけとなり、故郷がより好きになりました。他市や他県の方にとってもきっと、水や自然とともに生きていくことの大切さを再認識できる素晴らしい冊子だと思います。イラストが主体となっていて楽しく読むことができるので、お子さんのいらっしゃる方はぜひ読み聞かせてあげてください。冊子は市内の観光施設などに設置されているほか、下記のサイトからも見ることができます。
【シティセールスサイト『びわ湖の素・米原』】
写真提供(2~4枚目):(公社)びわこビジターズビューロー